こんにちは。ささえつです。ってもう真夜中です。

7年ほど前になるんですが、上海駐在時に日本人の人と付き合っていました。

お互いすごくはまってしまって、この世の春かというくらい、

ラブラブな生活を送っていた一年だったのですが、

日本の「お義母さま」と「お義姉さま」に陰湿に結婚を大反対されたり、

ほかにもいろいろすったもんだの問題に巻き込まれて、げっそり痩せるまでに別れました。

あの時何も食べられなかったもんなぁ。

そんな前の彼氏ですが、別れて二日後に今の夫と出会い、

なんと、夫は彼と同じ名前で、同じような仕事をしていたという縁でした。

 

と、そんな前置きはどうでもよくて。

その当時元カレは寿司屋を展開するプロジェクトを任されており、

いろんな地域に行っては、地元の回転寿司に入って、調査をしておりました。

 

そんなある日のこと・・・彼が広東省に出張に行っていた時のある夜。

いつものように電話をしていると「なんか顔がかゆいんだよね。顔が腫れてきている。」

と言うのです。

30分も経つと、

「俺の顔、真っ赤にパンパンに腫れてるよ!かゆいし熱いし、もう別人だよ!」と面白おかしく話しているので、写真を撮って送ってもらうと、

本当にフランケンシュタインでした!!写真見たら、みんな恐れると思うほどの別人ぶり。

私は本当にびっくりして、息をのんだのです。

すぐに調べてみると、どうやらアナフィラキシーショックらしい!!ヤバいじゃないか!!

 

その夜は東莞の回転寿司に行ったという。

そして、、、「明日も現地調査で回転寿司に行こうと思う」

 

だめーーーー!!!ぜったいだめーーーー!今すぐ車で救急病棟行く!!!

 

説得を試みるも「大丈夫」の一点張り。

その後説得を30分続け、ようやくタクシーで近くの外国人が行ける病院に行ってくれることになった。

「でも、薬もらったから、明日は仕事で寿司屋行くわ」という彼の声を電話越しで聞きながら、

号泣する私がいました。

 

寿司に何が入っていたのか?それとも、添加物と言えばガリも可能性高い。

 

結局次の日は寿司屋にはいかずに、予定通りの便で上海に戻ってきてくれたのですが、

余りの顔の腫れように、息をのんだのでした。

 

その後薬を飲んで、数日でフランケンシュタインは落ち着き、あれはいったい何だったのだとまるで夢のようした。

血液検査しても反応は出ないし怖いなぁ・・・なんて思っていたところ・・・

 

一か月後、またフランケンシュタインになった彼なのでした。

何を食べた?と聞くと「オレンジの生絞りジュースの自販機でジュース飲んでたら、顔がピリピリしてきた」とのこと。

 

そうなんです、家の近くに小さなモールがあり、そこにオレンジを生絞りでジュースにしてくれる自動販売機があったんです。缶ジュースより安心かと思い、生絞りジュースを買ったはいいものの、なぜかそれにあたったのでしょうか??

オレンジに農薬たくさん使われていて、皮か何かがジュースに入っていたのか?

それともそれより前に食べた何かに当たったのか??

 

結局その彼の寿司プロジェクトはまもなく企画倒れとなり、彼は一旦日本に帰国することに。

今思えば、彼は中国では働かない方が良い存在だったのかもしれません。

彼氏が家でアナフィラキシーショックで急性発作で死んだりしたら、私もう一生生きていけなかったと思います。

それが防止できたのはよかった。天命に感謝するしかない。

 

中国、やはり食品問題は侮れないと思いました。
特にストレス抱えるとアレルギーがでやすくなるし、お腹壊すことも日本より多いです。
やはり、繊細過ぎる人にはあまり向く国ではないのではないかなと思うことがあります。

心も体も図太く健康、そうしてようやく、日本人はこの巨大な中国市場に立ち向かうことができるのかもしれません。。。