中国にいたときも台湾にいたときも、

路上を歩くとき、無意識に足元に目を配るんです。

 

いろんなものが落ちているんです。

 

うんち

たん

おかし

アイス

ペットボトル

くさった果物の皮

チラシ

 

でも、都市だと清潔工(清掃員)のおじさんおばさんたちが

毎朝一生懸命路上のごみを掃除してくれているので、

ある程度はきれいになっています。

明け方四時頃の路上が一番汚い、ということは、

中国でサラリーマンした人は良く知っていると思います。

 

そして、よく飛び出ているのが路上のタイル。

雨の日とか、ヌルっと浮き出ていることもあったり。

バリアフリーもまだ日本ほど進んでいないので、

突然、凹っと歩道がなくなったり、逆もしかり。

 

そうなると、一番被害を受けるのが、パンプスのヒールちゃんたちです。

 

知らないうちに、ヒールに傷がついてぼこぼこになっているんです。

日本の頻度ではありません。

日本は車若しくは歩いても路上はきれいだしバリアフリー化されているので、

そこまでヒールが傷害事件を起こされることはないのです。

が、アジア圏に行くとそうはいかない。

 

ハイブランドのエナメルパンプスに傷がついてしまったときは、大そうショックでした。

そう、もしヒールに布やエナメルなどが巻き付かれていた場合
一旦傷ついて破れてしまっても補修が効かないのです。

 

かといって、都会でまだ若い日本人女性が営業をしている場合、

服装にもある程度日本らしいビジネススタイルを求められ、

期待されるので、できればヒールのパンプスをはきたいのですね。

 

でも中国では上記の理由により、靴は消耗品でした。

私は暇があれば靴屋さんを物色し

まず最初に何を見るかって、

 

もちろん、ヒールに布が巻き付いていないデザインかどうか!

 

これだけで耐久力が違う!

 

そしてもし気に入った靴に出会えたら、

速攻で、靴底にゴムを張ってもらい、

もちろんヒールのゴムも高級なものに交換。

これは安い靴であれば路地裏の靴修理のおじさんに張ってもらっていました。

靴底は材質のいいものを選んで50-70元ぐらいでやってもらってたかなぁ(4年前)

 

まぁ、日本でももちろんそうですが、これをするだけで、

各段に歩きやすくなり、靴の耐久性も上がり、

そして自分の足も疲れにくい。

特に足元が悪い中国の路上では、必至です。

 

タクシー争奪戦の金曜の夜とかは、走らないとタクシー捕まえられないし、

突然の豪雨が降ったときも、安物の靴で歩けばすぐ靴底がダメになりました。

 

今思えば、台湾でも中国でもこの路地裏の靴修理のおじさんにとても助けられました。

彼らはカバンとかも修理してくれるんですね。

ただ、いつ現れていつ帰るかわからないので、見つけたらラッキーとばかりすっ飛んで、

家じゅうの修理してほしいものを持ってきてお願いしていました。

 

カバンのチャックが開かなくなっちゃったとかそういうときも、持っていったら、無料でやってくれました。

「常連さんに、こんなことでお金は取れない」っていってね。

チャックがダメになってしまったら、チャックを外して交換してくれたこともあります。
(家に持って帰ってやってくれた)

 

あんな路地裏修理のおじさん、日本ではもう見かけないですね。残念。

 

今度は修理工にまつわるエトセトラを書いてみたいと思います。