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このブログは、2022年秋に見つかった子宮頸がんの
私の闘病記録です。
Jacky

 
 
退院前日。
手術から9日後に病状説明がありました。
 
 
ピンク薔薇
 
 
上皮内腺癌の疑いが出た
フランスの細胞診の結果から3ヶ月。
 
 
この日、私の病気は
子宮頸癌ⅡB期確定しました。
 
 
腫瘍の大きさは3.4cm。
 
 
腫瘍は
子宮を超えて膣方向にも骨盤方向にも
すでに浸潤していて、
 
 
私の手術はすべて必要な内容だったと
納得しました。
 
 
病状説明のプリントには
7つの再発リスク因子が並んでいて、
私のケースは4つが当てはまっていました。
 
 
…あり
…あり
…あり
…あり
 
 
ならぶ文字列を見て、
 
 
私ははじめて
自分の病気を現実として受け入れました。
 
  
多少の動揺はあったけれど、
あまり間を置かずに
主治医と追加治療について話を続けられたと
思います。
 
 
だから、主治医の前では
比較的冷静な患者だったかもしれません。
 
 
ピンク薔薇
 
 
その夜、フランスの友人から
メッセージと1枚の写真が届きました。
 
 
« 時間かかってもいいから戻っておいで »
 
 
写真は、
彼女が私の職場の近くを通ったときに
撮ってくれたものでした。


それから私は何かを思い出したように
携帯のアルバムから
1枚の写真を探して眺めました。





街の中心を走るトラムの線路。
 

最後の出勤日に仕事帰りに
思い出に撮った写真でした。


私が毎日通った道。
1日の終わりに
このでトラムを待つ時間が好きでした。
 
 
あの街での生活を思い出し、
涙がこぼれ、
写真の中でどこまでも続く線路
ゆらゆらと霞んでいきました。
 
 
病気にならなければ
積み重ねていくはずだったキャリア…
目標にしていたポスト…
 
 
なんで?
どうして?
 
 
悔しい…恨めしい…
心の中で
どす黒い気持ちが交差しました。
 
 
これから老いていく両親を支える私
ふたりで穏やかに年齢を重ねる夫と私…
 
 
当たり前に思い描いていた
未来の自分の姿までも
消えてなくなってしまう錯覚に陥って
不安と悲しみで仕方なくなりました。
 
 
命って限りがあるんだな…
 
 
そう考え出すと冷静でいられなくなって
涙が止まらなくなりました。
 

 


ここまでが、

私のがんが見つかるまでの記録です。

 

私のケースでは、おりものの異変を自覚してから

がんが見つかるまで、1年半かかりました。

どうしてもっと早く見つけられなかったのだろう…

という気持ちは今もまだ消えません。

 

私が患っている腺癌は、若い世代に多く、

子宮がん検診では見つかりにくいそうです。

 

結婚、出産を迎える女性たち、

子育てに奮闘する母たち、

まだたくさんの夢や希望に溢れるすべての女性が

この病気で涙を流すことがないように、

 

たとえ検診の結果が陰性でも、

少しでも不安な症状があれば、

何度でも、

積極的に受診して欲しいです。

 

Jacky


 

 

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