『人生に乾杯!』 | jackyのCINEMAブログ

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映画の感想を好き勝手に。独断と偏見でご紹介します。

※基本好き勝手に書いているので、まだ観ていない方はストーリーがわかってしまう場合があります。

『人生に乾杯!』

2007年のハンガリー映画。
チラシのビジュアルが好きでなんとなく気になって予告を観て更に気になっていました。
予告の編集ってそれはそれでひとつの物語を作り出している気がいつもします。
だって、思っていたストーリーと実際の映画は全く違ったから。


年金暮らしの81歳のエミル(旦那)と70歳のヘディ(奥さん)

夫婦の関係はそこまでいいものでもロマンティックでもなく
結婚30年を迎えて、年金では電気代も払えない状況。

思い出のダイヤモンドのイヤリングを売るハメになる奥さん。
予告だと『思いでのイヤリングを売るくらい二人の生活が追いやられてる~』ような描き方だけど
実際はエミル自身も「お前のイヤリング売ればいいだろ!」と言うくらい夫婦関係も高年齢化を迎えていたわけです。
だからそこまで美談ではなかったのよね、最初は。

どこにでもいる高齢者カップル。
愛し合って2人でいることを選んだはずが、お互い顔を合わせばイヤミばかり。
夫婦ってそんなもんなんかな?

実際に、そのイヤリングをヘディが売った時にエミルは気づく。
そこまでヘディを追いつめた自分を、生活を、世間を。
ずっとそばにいてくれて、自分の最高の理解者である伴侶に。(お互いにね)

そして、思い出のダイヤモンドのイヤリングを取り戻した時に二人は取り戻すの、同時に二人の愛を。

二人の関係性を観て、刑事の夫婦(夫が浮気して、妻から三行半を突きつけられている状態)すら救えちゃうんだよ!
夫婦ってそんな簡単なもんじゃネーゾ!っていうことを

『一つだけ心残りが。。。』というヘディ。

本当に素敵だった。
不倫してる人は観ない方がいいかも。。。
だって夫婦が築いてきた関係には勝てないって思い知るから。

ちょっと信頼関係が冷めて来ちゃったり
よそ見したくなっちゃったりしてる夫婦の人は
是非みてほしい!
ピンチの時に誰よりも信頼できて、誰よりも味方なのが誰なのか。

とってもハッピーな映画でした。
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