だいぶ間が空いてしまった。
そうだ。
思い出した。
きのぴーをバンドに誘う時、俺は化粧するなんて言わなかった。
ただ「ちょっと変わった格好したギタリストが超絶弾きまくってたらそら目立つんじゃない?」的なことを言った。
この時のきのぴーの反応は悪くなかったが
俺は内心ものすごく罪悪感があった
なぜなら俺はきのぴーに顔塗ってステージに上げるなんてほぼ言ってない
だが俺とボーカルは塗る。
自然的にきのぴーも塗る。
これ先に言ってたらコイツはどういう反応してただろうか?
なんて思うと
…言わなくてよかったかなぁ?
ここで拒絶されてたらきのぴーはきのぴーで引き続きギターを弾き
決して「joker」は生まれなかったのだ。
だからこう
あれだ。
モノは言い様?
そう。
会話はトントン進んだ。
サポートでいいからやってくれないか
そんなノリだった。
が
内心はめちゃくちゃドキドキしていた。
ここで物別れに終わったらきのぴーは弾いてくれない。
あの日決別を誓ったはずなのに
俺はまたきのぴーとバンドをやりたがっている。
だからもう
ね、
騙した。
うん、認めるよ。
俺はきのぴーを騙した。
都合いい言葉を並べて俺はバンドに引き込んだ。
変な流れなのは分かってるが
そのノリで名前も決まった。
「道化師みたいにjokerなんてどう?」
「いいねー!」
いや、きのぴーからすりゃ今頃「なんじゃこの名前」ってとこだろうがそこはすまん
俺はきのぴーに化粧するなんて一言も言わず、すごいノリに任せてステージネームまでつけさせた。
なんて友達なんだ俺って奴は。
だがね。
BUgHYpERのファンの皆さん
みんな大好きjoker様を爆誕させたのは俺ですよ?
まぁだがしかし
こっから彼がノリに乗ってピエロファッションを確立して完全なるjokerのアイデンティティをあっという間に纏うわけだから
水を得た魚のように。
ハタから見て非常に痛快ではあった。
ついに最後のピースがハマったBUgHYpER。
ライブまで…
まじあとちょいよ!!
次回【初ライブまさかの4曲40分】