ZENでの大惨敗ライブからしばらく経った頃

ようやくライブの日に集まったアンケートに目を通した


「ドラムが1人浮いてた」

「メンバーにまとまりがない特にドラム」

「何がしたいかわからない」


意訳も入ってるがざっとこんな声が多かった。


うん。

クソほど反省したね。


そして気になる事も言われた。

実際、これが一番キた。


「周囲に合わせる気、ある?」


確かにー。

なんとかして周囲に負けないようにとそればかりを考えていて、自分だけが鼻息荒かったし、ドラマーとして屋台骨を支えるという役割を全うしていたか、については赤点である。


要は目立とうとしすぎていた。


回りを生かすつもりはあったか?


ここだった。


で、今一度考えてみた。


そんな時に。


こんな話すると、まーたスピリチュアルな話かよってなるんだけど


俺、考え込んだりしてる時、よくhideさんの「TELL ME」が耳に入ってきたりして

ほんと偶然なんだけど。


で、この時もそうだった。

よく覚えてる。


「教えて」

イコール

「自分に訊け」


案外自分がどうしたいかって素直に考え直す事がない俺にとってこれはけっこうな転機だった。


そして一番に思い浮かんだのが

カズポリ

だった。


正直、酒に酔ったら変な絡み方で肩パンしてきやがるしけっこう痛ぇし、本気かウソかわかんない「俺はドM」発言ばっかするし、酒に酔ったらすぐ人に服あげるし、人が真剣な話してる時ほど絶妙なポイントを突くチャチャ入れやがるし、酒に酔ったら…

ほとんど酒関連じゃねぇか!


それでも


あの


「存在感」ってやつは

一度バンド組んでみたらわかるよ。


マジで頼もしいし

良い意味でも(もちろん悪い意味でも)何かやらかしてくれる。


本当に絶妙なバランスで構成されてて目が離せない


そして「見事なバンド声」

これだ。


上手いとかそういう話じゃなくて稀代のバンド声。



あーもう


やっぱそうだよなって思っちゃったし。


「TELL ME」なーんてかっこつけやがって

自分が一番わかってんじゃん。


一気にモヤが晴れた気がした。


そしてそう思った俺はすぐに行動に出た。


カズポリ本人へメールで

「俺と新しくバンド組みませんか?」

※一応向こうが歳上です。



BUgHYpER結成へ。


大きな大きな一歩を踏み出した。



次回【さぁどうする新バンド?】