ブログの新シリーズ「ハイパー対談」では、

各界の著名人に話し相手になっていただき、

様々なテーマについてハイパーな対談をすることにより、

物事の真相に迫ろうと思います。


栄えある第1回のゲストはニックさんです。

ニックさんは某大学大学院の博士課程に在籍する

将来有望な若手研究者です。

著名なニックさんのことは皆さんご存じでしょうから、

略歴等は省略し、

さっそくハイパーな世界を語っていただくことにしましょう!


前回に引き続きニックさんとの対談をお楽しみください。


(その2)


mochy:
この尊敬すべき三人の怪奇の語り部たちを知らないとは、
あなたもまだまだですなw
なるほどね、脳内活動は全て電気信号で、
物質的なものに過ぎないなら、
データ化されて再生可能だろうと?
理屈ではわかるけど、
人間って思ったより複雑らしいから、
一個の人間をデータに還元できんのかね。
自我の消滅ね。
なかなかイメージしにくいけど、
麻薬漬けになって永遠にハイになってる状態とかw


ニック:
都市伝説の語りべなんてふつう知りませんってww
ロスジェネの人らがこぞって飲ん兵衛なのは
大戦で経験した死にたいする意識から、
個人としての感覚を麻痺させようとしてた感はありますよね。
一次大戦後、個人よりも集団意識が重要視されるファシズムや
社会主義が台頭してきたのはある意味、当然だったのかも。
そんな意味で、自我を捨てようとする人たちはこれまでにもいて、
ネット社会でそれが加速し、
より完全なものになるなんてことも、
十分ありえるはなしですよね。
だからロックなんて流行らないんですよーチクショウ。


mochy:
都市伝説の語り部じゃなく、怪談の語り部ですってw
人間には個として独立しようとする欲動と
集団に埋没しようとする欲動の2つがあるんですよ。
飲酒と個からの逃避がどう関わってるのか考えたことないけど、
ソローは『ウォールデン』の中で、
「私は自分の意識を常に研ぎ澄ましておきたいから飲酒しない」って書いてるね。
集団に埋没しようとする動きはネット以前からあるんだろうね。
戦争なんて状態がそもそもそうだし、
共産主義運動もそう、
ファシズムなんてそのまんまだし、
それに反対してたヒッピー達だって同じ。
ウッドストックの記録ビデオ見た?
大勢の若者が集まってロック聞きながら、
マリファナやるわ、酒飲んで騒ぐわ、
木陰で男女が◯◯してるわで大変。
インタビューされた若者が、
俺たちは集団ヒスに陥ってるファシズムに抗議してるんだって叫んでたけど、
「集団ヒステリーに陥ってるのはあんたらや」ってツッコミ入れてしまったw
いつの時代も人間は集団になると、
古代の記憶から獣性を取り戻すんですよ。


ニック:
金造さんをお忘れではww
なるー、集団思考に反対していたロックも同じことが言えるんですね、
逆に集団ヒスに絡め取られる、みたいなww
尖閣でも同じようなこと言えますよね、
ビデオのヨウツベ公開に対して、
みんな、正しい、みたいに言ってますけど、
実際、あのビデオ40分全部見たんか、って突っ込んじゃいました。
僕はクリックすらしてないです。
近年の日本人は政治に対して、
とりあえず反対する集団意識がある、というかw
自我を持たない反対と賛成が、
お互いを仮想敵としてシステムの動力源になるってw
ポストモダニズム的見解ですが、
実際、それが、未来の姿かもしれないですねー
ツルッパゲのゲイは、権力についても研究してましたような、
何て言ってたか忘れましたけど…。


mochy:
金造さんはメジャーすぎて、
無料のPodcastで話してくれませんよw
僕も尖閣ビデオはテレビでしか観てない。
確かに日本人は、っていうか、
世界でも同じかなと思うんだけど、
自分自身で考えることを放棄してる。
みんなが右と言えば、右に行き、
左と言えば、左。
戦前と何も変わってない。
多分それが生き残るための最善の戦略なんでしょうな。
ほら、この議論のスタート地点に戻ってきた。
すでに多くの人が、生き残るために自我を捨ててるんですよ。
国政選挙の投票率の低さによく現れてる。
選挙に行かない人たちは、
何でも他人が決めたことに喜んで従う人達です。
そしてそんな人達が最後にたどり着くのが被害者意識。
社会が悪い、親が悪いって言うガキみたいな言い分w
ツルッパゲは正しいんじゃない?
しかしツルッパゲって、
男性ホルモンが多いから禿げるはずなのに、
ゲイってどういうことなんやろうねw


ニック:
じゃあ淳二さんもだめですね。
なるほど、自分自身で考えることを放棄することが
生き残るための最善の戦略なんですね。

すごく穿った考えです。
抗生物質のせい、なんてしょうもない原因は置いといて、
フーコーはどう見ても「攻め」側だからじゃないですかーw
男二人のうちの、男役の方ww


mochy:
稲川さんは怪談界のトップに君臨する神様です。
映画『マトリックス』で、
主人公ネオを裏切ったサイファーの台詞、
「何も知らないことが最高の幸福」
あれですよ。
無知で何も考えないことが至福なんです。
稲川さんも有名な「生き人形」を知らなきゃ良かったのにって時々思うらしいw
フーコーはそっち側なんや。
なるほど、ハゲは攻める側なんかw
そういや今は亡き山本小鉄も水野晴郎も禿げてた!!


ニック:
サイファーの台詞、未だに覚えてますよ、あれは強烈でしたね。
レストランでステーキほお張るシーンが何とも言えんです。


mochy:
結局進化論的に言うと、
人の脳は真実を知る為に進化したものではなく、
生き残るために進化したものなんですな。


ニック:
すごいタメになりましたー
たまにはこんな話もいいですね
ではでは。


mochy:
いえいえ、こちらこそ楽しかったです。
じゃあ、まとめ。
今回の教訓:
学問なんてクソくらえ!

ブログの新シリーズ「ハイパー対談」では、
各界の著名人に話し相手になっていただき、
様々なテーマについてハイパーな対談をすることにより、
物事の真相に迫ろうと思います。

栄えある第1回のゲストはニックさんです。
ニックさんは某大学大学院の博士課程に在籍し
アメリカ文学を研究する将来有望な若手研究者です。
著名なニックさんのことは皆さんご存じでしょうから、
略歴等は省略し、さっそくハイパーな世界を
語っていただくことにしましょう!


mochy:
ニックさんはネット時代における現代人の
存在の危うさをいつも指摘してますね?


ニック:
我々は個人でありながらもはや個人ではありえず、
0と1の世界の中を漂う記号なのです。
ここに書き込むニックの存在は、
ニックでありながら、ニックではありません。
ニックの肉体はもはや存在せず、
これはネットに残されたニックの記憶であるかもしれないのです。
記号の戯れの中で、我々は不滅です。


mochy:
ネットに意識などあるのですか?
誰かがこのデジタル世界を支配しているとでも?
僕はそうは思わない。
僕の主体はこの肉体でしかありえない。
肉体が滅ぶとともに魂も滅ぶ。
永遠の生などありえない。
主体を捨てることと永遠の生を得ることは同じことではない。


ニック:
私は私。私はニックです。そうありたいはずなのに、
このデジタル世界に潜入してはや数ヶ月。
私の脳に、いろんな情報が流れ込んできます。
そして、私は私でないような錯覚にとらわれて、
つまり私はニックでありスネークでもあり、
ジョン太郎でもあるということです。
肉体は滅んでも、あなたの記憶は、この世界に留まり続け、
みんなはあなたの肉体が滅んだとも思わない。
支配者なんていらない。
このデジタル世界は一つの巨大な自我製造機。
「わたし」を作り続けている。
永遠に記憶をお互いに補い続けている。


mochy:
インターネットが生まれた瞬間、
大きな転換が起こったのです。
人類は記憶の大部分を外注することを選択したのです。
かつてアインシュタインはこう言いました。
「頭は空っぽにしておけばいい、知識が必要な時は図書館がある」。
今やネットこそが最強の図書館なんです。
ネットのない時代に青春を過ごした僕と、
ネットが当たり前の世代の間には大きなギャップがあるかも知れませんが、
僕にはただの図書館が人の自我を作れるとは思えない。
僕の自我はネットの中で漂流し、
常に何かに浸食されているが、
自分の存在がなくなるという恐怖は一度も感じたことがない。
とはいえ人類はそのうち自我さえも放棄するでしょう。
自分なんて必要ないのです。
そんなもの邪魔なだけ。
そんなものがあるからKYとかB型とか自己中とか言われて嫌われるw
将来人類はきっとそういう選択をする。
それは本能のみに支配される世界。
幸福かどうかも分からない。
それを感じる主体がないから。
でも間違いなく世界は平和に動いていく。


ニック:
「わたし」を規定しているものは、私ではない。
そんなもんはデカルトの妄想でしょう。
ニック・キャラウェイは、
いろんな人間のつぎはぎな情報で作られているぬいぐるみのようにも思えます。
将来、頭にヘルメットみたいなんかぶって、
自分の経験したこと、記憶したこと、あらゆるものが記憶され、
共有されるようになったら、全人類が、一つのスペースで繋がる、
なんてこともありえるんじゃないでしょうかね。
そうなったら、自分の記憶は電気信号として、生き続けるわけですよ。
ネットが自我を持つというよりは、
僕ら記号が、自我を保つための場所を永久に保障する、というか。
肉体と精神の境目もなくなっちゃうと。死なずにすみますから。
なんか映画『マトリックス』みたいですね。
マトリックスは自分の機能を保持するために、
人間を利用してたんでしたっけ?
なんか、ゲイ・フーコーの「人間の終焉」みたいな話ですね。
僕の妄想はともかく、
人類が近々自我を捨てるのは間違いないかもですね。
今の学生さんたちもそういう気が強いし。
たぶん、いいことなんでしょうね。


mochy:
僕だって継ぎはぎだらけですよ。
今の僕は、「とうもろこしの会」吉田会長と、
いたこ28号さん、ファンキー中村さんの融合体ですよw
記憶=自我じゃないんじゃないのかなぁ。
自我は記憶を操作している主体であって、
自分の記憶が万人に共有されるようになったとしても、
あくまで記憶はその主体の自我の残滓でしかない。
共有スペースに残る記憶は、その人の亡霊に過ぎないのでは?
なんか残留記憶説で説明される自縛霊の話みたいw
マトリックスは人間を電池として使うためのシステム。
人間の精神を安定させて、体から発する生体電気を使うのが目的。
忘れてはいけないのは、結局主体は我々ではなく遺伝子だってこと。
遺伝子の一番の目的は、自分のコピーを後世に残すこと。
だから生き延びるために自我なんて必要ないと判断すれば、
遺伝子は喜んで自我を捨てるんじゃないかな。
ネットによる全人類の融合はその準備段階なのかもね。
僕らは徐々に自我を奪われていってるんですよw


ニック:
「とうもろこしの会」吉田会長と、
いたこ28号さん、ファンキー中村さん
↑誰一人知りませんwww
記憶=自我ではないですが、遺伝子レベルで、
僕のデータをスキャンすれば、って思いますねぇ。
どうせ、自我とか無意識とか、魂とか言ったところで、
シナプスとニューロンの電気信号ですし。
しかし、自我を捨てるなら、
やはり、死を克服しないと捨てれないような気もしますねぇ。
痛みとか、肉体レベルで、拒否反応が起きるでしょう。
てか、やっぱり行き着く先はダーウィニズムですねww


(その2)へ続く

昨日のこと。

とある大きな駅の近くのカフェでいつも通り読書。

隣のテーブルにはOL風の20代半ばから後半くらいの女性二人。


どうやら婚活について話しているらしい。

「この前に行ったお見合いパーティーでね…」てな感じ。


「Aちゃん(話し相手)なら絶対モテるよ。あたしにだっていっぱい来たんだから」。


ふん?!

どんな相手か見てやろうと思ったが、近すぎて直視できない。

こういう時男は損だ。

男と女の視界は違う。

女の方が視野が広い。

だから男が女を見ると、ほぼ女からは気づかれてしまう。

逆に女は男の視界の外から男を見ることができるのだ。


ま、仕方ない。推測することにしよう。

声はブリっ子っぽい声。

経験上、20代後半でこの声の女はそれほどクオリティーが高いとは思えない。


「この前のパーティーの男の人二人とまだメールしてるんだけどね…」


どうやら一人は中規模の企業のサラリーマン、もう一人は自営業らしい。

サラリーマンは普通、だけど自営の人は将来が不安だから気に入らないらしい。


「最近の男の人って性格はいいの、やさしいし、気使ってくれるんだけど…」


結局そのどちらの男も気に入らないのは声の調子から明白。

でも婚活せざるをえないから、仕方なくキープしてる感じ。


「一人の男の人なんか、今日ピアノの練習をしててとかメールしてくんの

どう返したらいいの?あたしそんなのことに興味ないのに…」


でもそんなメール、男は普通にするだろ?!

ま、やりすぎると自己ちゅーメールになるので要注意だけど。


「あたしできることなら、結婚とか別にしたくないのに…」


でも一生家にいるわけにもいかず、いやいや婚活してる模様。

なんか切なくなった。

今の女性の本音って、結構そうなんかもしれんなと思った。


「この間お母さんにそう言ったら、なんだか泣けてきて、お母さんの前で泣いちゃった」

すると話し相手のA子さんも、

「あたしもそうだよ。前の彼が忘れられなくて、お母さんのまえで泣いちゃったの」


この後もしばらくどこにも行きつくことのない話を続け、二人は店を出て行った。


みんな彷徨ってるんだなって思った。

でも何を求めているのかが最後まで分からなかった。

何かを追い求めているのか、逃げているだけなのか?


もし、毎日ただただ生きているだけなら、それは悲しいことだと思う。

何かを求めない限り、絶対に何かを得ることなんてありえないんだから。