気ついたら更新が10日ほど滞っている!!

アクセス数も急落だ!!


いろいろ忙しかったので仕方ないんだけど…。


アメブロでもそこそこしっかりした社会人っぽい人のブログは

芸能人以外はそんなに毎日毎日更新していない。

やっぱり社会人ってのはそれなりに忙しいものなんだろうな。


僕も一応はそれなりの仕事をしている社会人なので、

普通のサラリーマンよりははるかに時間の自由が利くものの、

忙しい時期には仕事に忙殺されることになる。


仕事が忙しくなると、それだけでも十分時間がとられるが、

それよりも、そのストレスを解消するためにも時間がとられる。


ストレス解消のためにネットをする時間やゲームをする時間が増えたりする。

人によっては、テレビやDVDや本や漫画を読んでストレス解消したり、

暴飲暴食に走る人もいれば、ぐだぐだ愚痴る人もいるだろう。

ストレスは多くの時間と労力をもって解消されるのだ。


じゃあ、ストレスが一切ない生活は幸せなのだろうか。

仕事をする必要もなく、毎日好きなことだけをして、

好きなことをブログに書き込み、アクセス数もどんどん増える。


<働かなくても良くなったらこうなりそうな一日:あくまで想像>


朝は10時に起きる。

ゆっくり朝ごはんを食べ、昼までネットでメールやブログをチェック。

11時半頃、お昼御飯を食べに行く。

12時半頃、ジムに行ってトレーニングで汗を流す。

14時頃、ジムの近くのカフェでアイスカフェオレを飲みながら読書。

16時頃、買い物か映画かゲーセンか友達と会うか、毎日別メニュー。

19時頃、夕食。

20時頃、風呂。

21時頃、ブログを書く。

22時から26時まで、日によって別メニュー。

26時、就寝。


大体こんな感じの毎日になりそう。

ストレスがたまる要素はこれっぽっちもない。

こうなったらなったで、ちょっとした服のしみなんかがストレスになるのかも。


でも自由な時間というのは、不自由な時間があるからこそありがたいのだ。

お金だって、お金がない状態があるからこそ、お金がありがたいわけで、

お金と自由が無尽蔵にあったら、そんなものにありがたみなんてないはず。


恋愛だってそう。

なかなかうまくいかないものだから、うまくいった時に無上の喜びを感じる。

毎回うまくいくようだと、ありがたみなんて出てこない。


「ありがとう」ってのはいい言葉だと思う。

でも何か貴重なものを失う経験を経てはじめて、

人はその本当のありがたみを感じることができるのだ。




怖い本は最近結構読んできたが、これは群を抜いている。

フィクションと呼ぶにはディテールが凝りすぎているので、

実話だと言われても納得してしまうくらい説得力がある。


簡単な内容は以下の通り(BOOKデータベースより)。


沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。

彼の仕事仲間の健治が、沙代子という女性と婚約をした。

しかし沙代子は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより死に追いやられる。

沙代子の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになる。

やがて被害は双子の実家へと移る。目の前で起こる信じがたい事実…。

呪いや祟りとは本当に存在するのだろうか?

体験者本人によって二日間にわたり語られた体験記。


この本が実話だろうがフィクションだろうが関係ない。

この本の成功は、人の負の感情をうまく描ききったところにある。

登場人物の行動一つ一つがとてもリアルなのだ。

だからどんどん読み進んでしまう。


嫉妬、怨念、呪い。

人は感情をもつ生物であるがゆえに、

そういった負の感情から永久に切り離されることはない。


人は、何一つうまく行かないときは、うまくいっている奴を見て、

嫉妬やねたみを感じ、そいつがうまく行かなくなることを願う。

自分を振った女性が、付き合っている相手とうまくいかなくなると

無性にうれしくなる(自分のもとに帰ってくるわけでもないのに)。


でもこれとは逆のこともある。

自分がうまく成功の道を歩んでいる時、

それまでは仲良くしてくれていた知り合いが急によそよそしくなる。

ちょっとした自分のミスも見逃さず、それを嘲笑する。

こちらから頼みごとをしてもなかなか応じてくれない。

交際をお断りした女性からは、心ない言葉を投げつけられる。


つまり人はうまく行ってても、うまく行かなくても、

そういった負の感情から逃れることはできないのだ。


『なまなりさん』のような本に魅せられてしまうのはそういった理由からだろう。

負の感情は常に我々の周りにあり、我々はそれを怖れている。

自分がその感情の虜になってしまうことも恐ろしいが、

周りの人にそのような感情を持たれてしまうのも同様に恐ろしい。


『なまなりさん』を読むと、結局人間が一番怖いのだということが分かる。

その通りだ。

だから僕は人の人生には干渉しないようにしている。

僕の一言でその人の一生を変えるようなことはしない。

なぜなら、その人の背後には、その家族がおり、

その家族の背後には、親戚、知り合い、先祖などがひかえている。

一人の人生を狂わせることは、その背後にいる多くの人々の

人生を狂わせることを意味するのだ。


でも時々そんな人でなしの行為を平気でやってのける人がいる。

人の人生を破壊してしまうような一言を平気で吐ける人がいるのだ。

僕の周りでもかつてそういう人がいた。

「人を呪わば穴二つ」とはよく言ったもので、

その人は見事にしっぺ返しを食らうことになった。

十分すぎるほどの代償を払うはめになったのだ。

その時は心底恐ろしいと思った。

人の念って怖いと思った。


僕は今のところそういう負の感情とは無縁の毎日を送っている。

ありがたいと思う。

できたらこのままそういうものとは無縁の人生を送りたい。

この世界には知らなくて良いこともある。

知らない方がいいことがあるのだ。

僕は残酷な話や人間の心の闇を描いた話は嫌いではない。
だからデニス・ルヘインのミステリーなんかも好きだ。
でもこの本に出てくる陰惨さは群を抜いている。
こんな僕にも嫌悪感を抱かせるほど強烈だ。


しかもリアリティーがある。
実際に起こりそうなことばかりだし、
似たような事件を経験しているし、知ってもいる。


この話の中で印象に残った話はたくさんあるが、
自宅のマンションで起こった話がやたら多かった。
きっと現代人にとって自宅マンションというのは、
一番の安全な場所であると同時に怖い場所でもあるのだろう。

マンションは一戸建てに比べると侵入されにくいが、
部屋の鍵は大家や前の持ち主が持っているという危険な面もある。
きっと現代人はそのあたりに怖さを感じているのだろう。


かく言う僕も前のマンションの鍵をまだ持っている。
もちろん記念に持っているだけだが。

マンションのオーナーには、入居者が変わるごとに
鍵をつけ替えなければならないというルールがあるが、
僕が前に住んでいた安マンションで
そのルールをきちんと守っているかどうか心もとない。


この短編集にはそんなセキュリティーの脆弱な自宅マンションで
不条理な暴力の犠牲者たちが多数登場する。
その多くは女性だ。

彼女たちは突然真夜中に見知らぬ男が部屋に潜んでいるのを発見する。
男は被害者女性たちにプロレス技をかけて半殺しにしたり、
体のいたるところに噛みついて歯形だらけにして写真を撮ったり、
大事にしているペットの足を一本一本折ったり、
女性の○○にマヨネーズを○○するという性的暴力を加えたり、
想像するだけでもおぞましいことをした後、
ニヤニヤしながら去っていくのだ。


これらの話はおそらく実話などではなく、都市伝説の類だと思うが、
中にはかなり信憑性を感じさせる話もあり、
その辺の、実話かフィクションか分からない
曖昧なところがこの本の魅力となっている。


例えば体中を噛みつかれた女性の話にしても、
人に噛みついて性的快楽を得るシリアルキラーの話は、
『羊たちの沈黙』でおなじみトマス・ハリスの小説に出てくるし、
電車の中でナイフをちらつかせながら女子学生を殴り続ける男の話だって、
似たような話は聞いたことがあるし、
僕自身、かつて雨の日の電車の中で、
突然頭のおかしな男が持っていた傘のとがった先で、
前に座っていた男子高校生の顔目がけて突き出したのを見たことがある。


都会の人ごみの中にはおかしな人間はたくさんいるし、
狂気は珍しいことではない。
大都市の大きな駅では、見渡してみると、大概一人や二人は変な人がいる。
この間も京都駅で、キャスター付きのカバンを引っ張りながら

独りでずっと会話をしている中年女性を見かけたが、

周りの人は誰一人気にもしていなかった。
京都駅ならこんな人いるよねって感じだ。


だからこの本に出てくるような狂気の話も、

フィクションだろうと思いながらも、
もしかすると実話かもっていう変に説得力のある話になっているのだ。


こういう頭のおかしな人間があふれていそうな世の中では、
自分たち一人一人が自衛の手段を取るしかない。

だから若い女性の皆さん気をつけましょう。

つまらんストーカー被害にあう前に引っ越ししましょう!
ストーカーになりそうなプライドのかけらもない男とは付き合わないように!
夜遅くまで街をうろうろするのも危険だし、
簡単に見知らぬ男を信じるのもやめましょう!
世の中には常に狂気が潜んでいて、
自分がその被害者になるかもしれないという危機感を持ちましょう!

そして、そんな日常に潜んでいるかもしれない狂気に備えるべく、
この本を読みましょう!