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憲政の神・尾崎行雄、
東条の仇・中野正剛、
ねずみの殿様・齊藤隆夫
憂国の志士・磯部浅一
第二航戦司令・山口多聞
河内の悪党・楠木正成
などいくらでも尊敬できる人物はいるが
やはり今のダメ官僚体制を作った吉田茂内閣を打倒した三木武吉かな。

徒手空拳の中、己の限界を越えた権謀術数で強大なテクノクラート藩屏に擁護されたワンマン宰相吉田茂を辞職に追い込んだ手腕は物凄い執念だったね。

画像は日本自由党、三木武吉(若山)右派社会党、浅沼稲次郎(小池朝雄)の密談。
社会党右派、西村栄一議員の発言に対し、吉田茂総理が発したバカヤロ発言に対し、「国会軽視」と野党から追及された吉田を
コレで不信任案では大袈裟だし、懲罰動議でどうだ?と浅沼に提案する三木、総理に対する懲罰動議など前代未聞に驚く浅沼
「しかしうまくいきますか?もし可決されても不信任が否決されたら?」
( ̄ー+ ̄)ニヤリと頷く三木。

三木武吉は次に吉田内閣の現役大臣農相である廣川弘禅の私邸に出向き、吉田内閣ナンバー2を自負する広川に
「吉田は次は緒方に決めている」とライバルに先を越されたかのような情報を吹き込み、
「我らに同調すれば、次は君だ!」などと吉田派の中枢派閥の領袖をその気にさせて、
見事吉田内閣を解散に追い込む。

三木武吉の凄味は戦国大名の毛利元就の如く、
舌先三寸で敵も味方もねじ伏せる
「調略」という技法を身に付けている点にある、
一兵も動かすことなく、口先の説得力だけで敵を欺き、味方をも翻弄して意のままにする恐ろしいチカラ、
それがまさに調略の本分。

コレが元で吉田内閣の堅い結束がこじれ始め、
議席も過半数割る少数与党となり、崩壊に向かって転落していった。

三木武吉の「調略」が強固な超然的官僚内閣に打ち克ったのである。