何度見てもなく映画って、あるじゃないですか。
もう、オチもわかってるし、ここで誰が何をいうからどうなるとか全部わかってるのに、結局泣いてしまう映画。

そもそも、同じ映画二回以上見る時点で、相当好きな映画なわけです。

私の中で何度見ても泣くのはこの映画、
I AM SAM
(ジェシー・ネルソン監督・脚本,クリスティン・ジョンソン脚本,2002,松竹/アスミック)



(ジョン・ランディス監督,ジョン・ランディス、ダン・エイクロイド脚本,1981,CIC)

この映画がまずなんで好きか、それは
ひたすらビートルズ。
娘の名前もルーシー。
ルーシーの何がビートルズって、
ビートルズの曲の中に『Lucy in the sky with diamonds』って曲があって、お父さんであるサムはそこから名前をつけたわけです。



(『Lucy  in the sky with diamonds』 /the beatles)

そんなサムを演じるのがショーンペン。
そしてその娘ルーシーを演じるのはあの可愛い可愛いダコタファニング。
お目目くりくりで可愛い!

あらすじとしては、自閉症を待っているサムが娼婦に騙されて妊娠させてしまい、ルーシーがうまれる。
娼婦には逃げられてサム1人でルーシーを育てていくんだけど、サムの知能をルーシーが追い抜いてしまうのは教育上どうなのかと民事裁判になるお話。

その中でこう、色んな出来事があるんだけどもうさ、とにかく辛いわけよ。
ルーシーがお父さん大好きで一緒にいたいのもわかるし、
サムがルーシーを愛してることもわかるし、一緒にいるためにすっごくすっごく頑張るのもまたわかる。頑張っても失敗しちゃうしすっごく胸が痛い。
弁護士のリタ(ミシェルハイファー)が仕事頑張りたいのも、旦那さんへの不満と子供を愛してるのにそれが伝わらないもどかしさも、もっと素直になっていいってサムから学んだリタの苦しみや努力成長を見てると心を打たれる。そんな悩みがありながらもサムの裁判があるし、しっかりしなきゃいけない、強い本当に強くて憧れる。
アニー(ダイアンウィースト)は外の世界に出るのが怖いけど、そんな中でもサムやルーシーが大好きで、サムに協力してルーシーを育てられたらなと思ってる。自分の考えをしっかり持ってるし、人に大丈夫だよと言われても怖いものは怖い。とっても共感できる部分があるし、そんな中でも外に出て2人を救おうとした行動力に泣いた。
ストーリーを追うと悪役のようなポジションに当たる教育委員会側の人たちだって、本人たちからしたら、未来ある子供のことを思っての行動な訳で、正しいと思うことしてるだけなんだよね、きっとサムの気持ちもわかってるから本当に心が痛いだろう。
里親のランディさん(ローラダーン)は子供がいなくて、初めて家にやって来たルーシーが可愛くてたまらないんだろうと思う。サムと同じように愛してるつもりでも、サムには敵わないと感じるその気持ち、とっても辛いんだろうな。せっかく手に入れたルーシー、でもルーシーの幸せを考えたら、とか色々考えてしまうんだと思う。
サムの友達たちはみんながお互いを大切にしているし、サムの娘であるルーシーが大好き!だからサムとルーシーは一緒に過ごして欲しいし本人たちもルーシーと過ごしたい。そのために裁判でも応援してくれるし、ルーシーの誕生日会やプレゼントも一緒に選んでくれるし、とても心の優しい人たちだと思った。

この映画を見て、私は最後、サムとルーシーは親子として共に暮らすことはできないけど、サムは面会権を得たのだと思っていた。
今回やっと、それが間違いだとわかった。
それに、今回結構久々に見て、主人公以外の人の気持ちを考えることができた。
人はそれぞれ色んな立場があって、それぞれが思想を持ってる。正しいと思うこともちがければ、性格も違う。秩序はあるけれど、どれが正しいとなんか言えないし、それぞれが個性なんだと思った。(もちろん法律に抗うのはよくない。)


そういえば、ビートルズが好きだったけど、私がホワイトアルバムを好きになった理由はここにある。
劇中に出てくるブラックバードって曲がとても美しくて、大好きになった。(ギターも練習した。)

(『black bird』/the beatles)

やっぱりこの映画は名画だ。
死ぬまで大切にしたい映画の1つです。