気持ちを新たに
正直、上原美優の自殺がものすごくショックで一日中悲しくて何もする気が無くて。
とかく猛烈なファンだったとかではありませんでしたが共感する部分が多かったので他人とは思えない所もあったので。。。
それに若いのに何で??って気持ちがとても多くて。
私は若い時に何もできなかっただけに前途ある若い人たちがこうして命を絶つ、落としてしまうことに本当に心が痛いです。
私がまだ20代の時に3人の友人を亡くしました。
一人は20歳の時に勤務先の北海道の部屋の一室で人知れず心臓麻痺で、一人は23-24歳くらいの時に私が取引していた会社に勤めていた友人で夜勤を終えて帰宅後に入浴し朝食をとって寝ると言ってそのまま心臓麻痺で、そしてもう一人は20代半ばに美人で器量良しの奥さんと2名の娘を残して自ら命を絶ってしまいました。
全員、小学校や中学校からの付き合いで特に最後の友人は小学校からの付き合いで家も近所でした。
結婚式にも呼ばれて私と友人が受付をやって。
でも結婚した後に給料が安いのでと今まで働いていた会社を辞めていたのですが職がなかなか決まらず暫く無職でした。
元々彼の父親も彼が幼少の時に不慮の事故で亡くなり、母一人子一人で生活していましたが母親は地元でもとても有名なピアノの先生でコンクールでの優勝者や音楽の教師やその道で有名になっている人の殆どが彼の母親の教え子であって資産はかなりあったので生活はどちらかと言うと余裕がありました。
でも、もう結婚して自立するのだしいつまでも親のお世話になっているのもいけないし、きっとなかなか次の職も決まらないので落ち込んでいると思うから励ましてあげようと友人と彼と3人で飲みに言って色々と話をしたんです。
勿論、私は下戸ですのでお酒は飲めませんからジュースやウーロン茶を飲みながらの話だったのですが結婚して無職、子供も出来たということでしたので私も偉そうに彼に対して
「オレと違って独り者の風来坊じゃなく、ちゃんと家庭を持ってもう父親になるんだからしっかりしないと。とにかく何でもいいから定職に付かないとダメだぞ!」
なんて言ったら「解ってる、そうだね」って答えて少し明るくなったのを覚えています。
その後、新しい会社に就職も決まり、二児の女の子の父親になり順風満帆に思えていたのですが・・・
訃報を受けた時は本当にびっくりでした。
何で?って何度も聞きなおして。
だって自分から見たら幸せの絵そのものだしうらやましい限りでしたし。
通夜に行って見るとそこには変わり果てた姿の友人が。
不躾ですがと奥さんに死因を尋ねると脳梗塞で倒れてそのまま息を引き取ったと言って泣き崩れてしまって。
そして奥さんは泣きながら生前彼は毎年私から届く年賀状を楽しみにしていたと教えてくれました。
いつも外国で撮った写真とかを年賀状で送っていて(その頃はまだ地元でくすぶっていたので東京の撮影会やレース等には行っていなかったので毎年どこかしらの外国に行っていました)それを見て
「いいなあ、あいつはいつも自由で・・・」
なんて言って楽しそうに私からの年賀状を見ていたそうです。
確かに自由という面では良いのかもしれません。
でもそれは同時に孤独であるということ。
何かの時には誰も助けてくれない、全て自分で負わなくてはならないということ。
助け合い絆がある家庭とは正反対に位置する日々冒険の生き方。
特に私なんてまともな環境で育っていませんし、人に誇れる人生なんて送っていないし。
軽蔑はされても絶対にうらやましく思われることなんて有り得ないって思っていました。
でもそこにはその時の彼には無い何かがあったのかもしれません。
そして後日、友人から実は彼の死因は脳梗塞ではなく自殺であったようだと聞かされました。
どうやら新しく勤めた会社が倒産してそれを悲観して(それだけではないと思いますが)の自殺らしくて。
それにも本当に驚きましたし動揺もしました。
その話はその後にも取引先の事務員からも聞かされて。
亡くなった友人はその事務員の親の知り合いだったみたいで、たまたま話をしたらあれっ?それってもしかしての話になって。
私から見れば本当に美人で器量の良い奥さんをもらい、二児の女の子に恵まれそんな幸せいっぱいの状態でうらやましい限りでした。
私もある友人に彼の嫁さんみたいな美人の嫁さんが欲しいなんて言った位でしたし。
確かに家族ある身で会社が無くなってしまったら悲観してしまうのは当たり前です。
でも守るべきものがあるのにどうして? 何故? 私の心中はそれの繰り返しでした。
そして人の幸せの感じ方って本当にそれぞれなんだって痛感しました。
正直、私自身も本当に世の中が嫌で全てが何もかもが大嫌いになってこんな世界でもう生きたくない、生きるくらいならば・・・と思っていた時期もありました。
でもこの友人の死に直面し、彼の母親にそんなことは絶対にしてはいけないって諭されて。
それでハッと思ってそれならばこの若くして逝ってしまった3人の分まで楽しく人生を歩んでいこうと思ったんです。
ただ、今は不運のスパイラルのどつぼにハマって脱出不能状態ですが・・・
今回の上原美優の自殺ではそんなことを思い出したりもしてしまって本当に心中が穏やかじゃありませんでした。
自ら命を絶つのはエゴ。残された人のことを考えるとそれは決して許されないことです。
私のように孤独な人間なら別ですが、愛するそして守るべき家族がある或いは彼女のように沢山の兄弟や大切な友人もいる人間が軽率にしてはいけない行為。
その残された人たちの悲しみの深さを私の友人にもそして彼女にもほんの少しでも理解する時間と気持ちが会ったらと思います。
運命が奪った彼らの時間。
決して時は逆戻りしないんですよね・・・
色々と思うところや考えるところも多々ありますが、気持ちを新たにこのブログも人生も更新していきたいですね。
上原美優
大家族で貧乏アイドルとして売り出していた彼女。
残念なことに自ら命を閉ざしてしまいましたね・・・
幼少からとても貧乏で、途中横道に反れてしまったそうですが(以前、ブログにも書きましたが私の経験そして性格上、こうした部分は評価はしませんが)それでも元気に明るいイメージで活躍していましたので面白い良い娘だなって思って見ていました。
恋愛とか結婚のことで悩んでいたようで、最後のブログには‘リアルに恋愛が出来ない’と綴られておりその内容から周囲がどんどん結婚していく中で自分が取り残されていることに焦りを感じてしまったようです。
とても華やかな世界で人気もあって、それこそ傍から見たらうらやましいばかりで何の悩みがあるんだ、何の不満があるんだ、と思う人が多いと思います。
でも、きっと私と同じで彼女も恋愛には不器用だったのでしょうね。
ですから彼女の気持ちはよく解ります。
人は特に彼女のような人間は見た目と中身が驚くほどギャップがあるので見た目にとらわれてしまっているとその人の本質とか本心ってないがしろにされてしまうんです。
きっと理解しがたいほどとても孤独だったし焦りもあったのかと。
でもまだ24歳。
私と違ってまだ若いしチャンスも多いのですから不器用なりにやっていれば性格も良いし可愛い娘なので必ずふさわしい男性が見つかったはず。
それにまだ色々と沢山の楽しいことも嬉しいことも経験できたはず。
自分と同じようなタイプの女の子でしたからその気持ちが解るだけに本当に悲しいですね。
痛みが文面から伝わってきますよ。
彼女にはほんのもう少し、目線を上げて欲しかったです。
心よりご冥福をお祈りいたします。