レジェンドよ永遠に。。。
本日、また悲しい訃報がありましたね。
ドラえもんの声で長らく馴染み親しんだ大山のぶ代さんが亡くなられました。
これで3代目ドラえもんのレギュラーメンバーはしずかちゃん以外は全員、他界したことになります。
独特のダミ声で私が小学生の時から馴染みのある声、大山のぶ代=ドラえもんはたくさんの夢を与えてくれました。
原作者の藤子・F・不二雄氏が初めてアニメでのドラえもんの声を聞いたときに「ドラえもんはああいう声をしているんですね」と感心したそうで、原作者にもなかったイメージ、実はあの言葉回しや口調はすべて大山さんが作り上げたドラえもんだったということです。
そのドラえもんの基本の礎は大山さんによって作り上げられたもので、それが後に踏襲されていくことになったのは偉業としか言いようがありません。
当初、大山さんはその他にもハリスの旋風やのらくろ、ハゼドンなどの主役も演じておりましたが、何よりドラえもん全盛期に並行して主人公の神勝平を演じたあの有名なトラウマアニメ、無敵超人ザンボット3が印象的でした。
ドラえもんとは全く別のジャンルのある意味、重苦しいそして残酷な作品の中で勝平という一人の主人公の成長劇を見事に表現し演じ切ってくれました。
その後、ドラえもん一本に絞り「完成体」まで昇華させていきました。
バラエティ番組の中で声優としての業務を紹介し、声優の見習いだったか体験だったかと思うのですがとても厳しい一面を見せ、この業界の厳しさやプロとしての意識の強さを私たちにしっかり見せてくれました。
少し前にXで野沢雅子「最近の若けぇ声優はどの役でも声が一緒」という記事に関してコメントさせていただきましたが、(その際の閲覧数が79.8万、いいねが1530、リポスト161、お気に入り103というとんでもないことになってしまいました。。)、そこでも書かせていただきましたが、こういうことです。
かつて故・内海賢二さんが声優番組で「今の若い声優はセリフを読むのは上手だけどお芝居が全然できていない」と苦言を呈していました。
— PANDORA/Jack-sparrow (@MoriartyProfess) September 21, 2024
故・肝付兼太さんにラジオで声優のアイドル化について質問した際に「肝心の本業の方がおろそかになっている由々しき問題」とおっしゃっていました。…
今の声優たちは苦労を知らない、切り取りアフレコはできるし演技よりビジュアル重視なのでそうしたことに野沢さんも大山さんも苦言を呈しているのだと思います。
そんな馴染みのあった声も体調不良と高齢から次の人へとバトンタッチ、亡くなるまでは高齢者施設で認知症を患いながらも楽しく元気に日々を送っていたそうです。
幼少時代から夢と勇気を与えてくれた声。今はきっとあの世の子供たちにみんなで夢を与えてくれている事でしょう。
私のドラえもんの歌の中で一番好きな歌。
「ポケットの中に」
今まで本当にたくさんの夢をありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。