悲しみが凪いでいく


速度はそれぞれで


穏やかな姿を


薄情だなんて思わない


理解しているから


ちゃんと向き合えたから


大丈夫と言い聞かせながら


心のどこかに落とし込んで


波が治まるのを待っている


泣くことができなくても


自分だけは


どうか自分を抱きしめていて