夕立に洗われて


目まぐるしい夏空


駆け抜けた髪から落ちるのは


雨か汗か


一緒に洗われた心の


雫かもしれない


あれはもう


いらない思いだったんだ


空いた胸の奥


触れていた記憶だけが


夕焼けを眺めていた