ひゅっ

ぽろっ

しゅっ

さっ

ひゅーん


耳が痛くなるような寒さの中で


星は五つ流れた


シャッターを切る速度は追いつくはずもなく


わぁっと声を上げる間もない


揺蕩う夜にとけていく星


綺麗よりも


願い事を呟くよりも


お疲れさまを届けたい


星の終わりも


人の終わりも


きっと似ている


輝いて


とけて


還っていく