雨雲が連れてきた


纏わりつくような暑さを含んだ空気


もやの合間に顔を出した


幽玄の月は


橙色に笑う


あなたの目に映るより


遥かに多くの命や心や事実が


この距離にはあるの


見えているのは


ほんの少し


それでも手を伸ばすなら


いつかその手を取りましょう


すべてを知って


笑っていて


最後は希望が残るのだと