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漆黒が藍に薄まる
狭間は しどけなく柔らかい
深部に届くまで
幾多の乱反射に阻まれていくから
仄暗いルクスを溜めて
かけがえのない金塊を
磨かなくても放つ光に
いつか新しい歓びに満ち溢れても
永劫に鎮座している
意識下の重力にまみれて
伸ばす手を褒め称える
これが生の対価なら
極上の褒賞なの
発火点は低く
蒼白く存在に燃えて
突風に規律なく舞って消える
痕は磨き上げられて
怖がらなくてもいいの
ここにいる
ここにある
すべて手のひらに
美しく集約される
放しても痛まない
失くしても満ちている
無尽蔵に
豊潤に
時の亀裂から溢れて流れる
刹那の一枚に