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ここは別のホールで
本当に存在するのか
少し訝しく思う
表紙の上で息苦しく呼吸する私は
昏睡状態で
時折途切れながら
長い永い夢を見ているのかもしれない
父におやすみのキスをする幾晩とは違った紙面で
魔法の粉が効いた私の脳粱とは
メビウスの輪でさえない
何も呼応していない
ネットワークに騙されて
記憶も嘘をつきはじめる
ネガの色に困惑して
多面体な事を習うのよ
だから
巻末に進むのを拒んで
冷えた言語野に
ずっと微弱電流を送る
永遠に目覚めないように
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