前回 レンブライトシュタイン要塞探索編 の続きです。
9月5日 5日目
遂に折り返し日を過ぎてしまった。
晴れていた。
このドイツ旅行、今まで一度も雨に降られていない。
結構雨が多いシーズンなのでかなり運が良い方なのかもしれない。
朝8時半にはホテルを出発し、向かうはモーゼルケルンという駅。
今日の目的地であるエルツ城の最寄り駅だ。
しかし次に電車が来るのがなんと9時半すぎという本数の少なさ。(しかも遅れいてた)
流石に暇になるので辺りを適当にうろついた。
電車に乗り込み、調べ物をしているとすぐに駅に着いた。
これまた可愛い駅である。
駅について数歩歩くなりエルツ城への看板があった。
少し進むとまた看板が出てきたので迷わずに向かえそうだ。
段々と森に近づいてくる。
この後更に10分程度歩くと林道へと入った。
ここからは携帯の電波もなくなった。
だんだんと看板もそれっぽい雰囲気になってくる
更に歩くこと5分~10分だろうか。
ドローン禁止の看板と共に、ハイキングコースへの道が姿を現した。
ここから一本道なのでまず迷うことはないだろう。
山道は割と狭く、一人分の道幅しかないが、そんなに状態が悪い道というわけではなかった。
最も、雨が降っていたらそうは行かないと思うが…
更に山道を歩くこと30分。
看板の指す方向へと少し進んでいくと・・・
エルツ城が遂に見えた。
小さな橋を少し駆け足で渡り、最後の階段を登っていく。
か、かわいい…メルヘンちっく…
(少し曇っていたので画像はバリバリ加工してあります)
まさかカレンダーで見て(ここ行きたいなと思って)2ヶ月後には訪れているとは思ってもいなかった。
メルヘンチックすぎて綾ちゃんになってる pic.twitter.com/oRSlQQ8UCQ
— ベルフラ (@kagamin6535) September 5, 2019
取り急ぎ、写真を何枚かと地鶏をしてお城へ。
森に囲まれた土地にぽつんと建つお城。
Skyrimの世界に入ったような感覚になる。
アーチをくぐるだけでワクワクした。
お腹が空いていたので先に何か食べようか迷ったが、入りたいキモチを抑えられなかったので、先にツアー街の列に並んだ。
↑前日のコッヘム、ライヒスブルク城にあった隠し扉のようなもの、こんな感じだった。
ここもドイツ語のツアーと英語のツアーにわかれているようだったので、英語を選択した。
内部の写真も沢山撮っておきたかったが、残念ながら城内は一部を除いて撮影不可。
しっかりと脳内SSDに焼き付けておいた。
中で昨日探索したライヒスブルク城にあった物と同じ飾りを見かけたのだが、ツアー主催者の説明によれば同じものらしい。
3つくらいのお城に同じような物があるのだとか。
ちなみに中は結構広く、王室間や子供部屋、キッチンやリビング、寝室など。思う存分に楽しめたのを覚えている。
ここのツアーも分からないことや気になることがれば説明が終わったあとに自由に主催者へ質問をすることができたが、他の参加者が
「子供の絵が飾ってあるけど、まだ小さいのになぜ青年の絵もあるのか」
という質問に対して「将来の自分を描かせたものだよ。だからいくらでも美人に描かせることができた。今だったらフォトショップのようなものだね」のようなジョークも多く入っていて聴いているだけでも楽しめるツアーだった。
キッチンがこれまたエモく、まさに中世ヨーロッパのお城のキッチン!というような作りだった。
これもSkyrimで同じような部屋を見ていたからかもしれない。
ツアーが終わったら今度は武器庫に行くことができた。
こちらは撮影OKである。
当時使われていたマスケット銃や本物?の鎧などがおいてあった。
ソウルジェムに似たようなもの。
防衛用の撃ち窓だろうか?(弓矢で攻撃する用途)
ツアーと武器庫見学を終え、内部から出てくるとツアー前は曇っていた天気が少し良くなっていた。
お昼ごはんを食べるわけだが、なんとこのお城、携帯の電波が入らないのである。外でも問答無用でつながらない。
一応Wi-Fiを見てみると"Gaeste Burg Eltz"というものを掴んでいた。
ゲスト用Wifiのような名前をしているものの、普通に暗号化されているものであり、特に近くに Free Wi-Fi available などの文言は見当たらない。
どうすれば良いのだろう。と思いつつ、とりあえずご飯ご飯ということでお店へ。
3つ程お店があり、出しているモノが違ったのを覚えている。
勿論ビールなどもあったが、自分はチキンとポテトとアイスココア(ホットが良かった)を選んだ。
メニューにドイツ語しか無くてモバイルネットワーク接続も無くて翻訳使えなくて焦ったけどちっちゃく英語書いてあって助かった。 pic.twitter.com/aryfAWGL0x
— ベルフラ (@kagamin6535) September 5, 2019
9月上旬だというのに15℃くらいしか無かったのを覚えている。太陽が出ていてもこれだ。
ヨーロッパで更に森に囲まれているというのもあるのだろうか。日本とは雲底の温度差だった。
電波が無いのに何故ツイートできているか。
エルツ城!完全に電波届きません!レストランの人にWi-Fi使えるか聞いたらパス入力してくれた (@ Burg Eltz in Wierschem, Germany) https://t.co/WCIoyk5sQx
— ベルフラ (@kagamin6535) September 5, 2019
これはお昼ごはんを食べながらチェックイン、ツイートしたものだが、上記ツイにある通り、
注文時に「そういえばここ、電波入らなくてWi-Fiあるみたいだけど、どこに行けば使えますか?」
としれっと訊いてみたところ「ああそれね。ちょっと貸して」と言われたので携帯を渡したらササッとパスを入力してくれた。
まさか外でお店をしているお姉さんが知っているとは思わなかった。。。
ちなみにどうしても電波がほしかったのはSwarmでチェックインがしたかったからである。
Swarmは位置情報系のゲームアプリなのだが、(旧 4square)自分が訪れた所を残しておける機能もある。世界地図にピンが増えていくのはゲーマー心をくすぐられるのだ。
(更に上手く使えばGoogle Calendarに訪れた日時、場所を同期させることもできる)
ご飯を食べた後は別角度から撮影したりしていた。
今回のドイツ旅行、スマホしか持ってきていなかったのだが、11年くらい前に購入したコンデジも持ってくれば良かったと少し後悔。
画素センサーサイズもISO感度もこの時のスマートフォン Mate 20 Proには及ばないものだが、スマホではどうしても無理な望遠写真が撮りたかった場面がわりとあった。
このスマホでも光学3倍ズームまでならば撮影できるが、コンデジのような光学10倍とかは流石に無理である。
名残惜しいがこの日の宿も実に楽しみだったので、できるだけチェックイン時間を早めたくお昼過ぎにはエルツ城を後にした。
到着が11時、帰路についたのが14時なので3時間は滞在したことになる。
さて、帰路だがバスが発着しているのが時々見えて、更には周りに居た英語圏の旅行者の会話から「次のバスに乗って帰るか」みたいな事も聞こえてきていたので、最寄り駅までのバスがあるのだと完全に思い込み、かなり安いバス代を払い乗車した。
バスは上り坂を登っていき、4分程度で停車した。
が、そこはエルツ城の駐車場だったのである。
ご飯を食べている時に聞こえてきた「次のバスで(駐車場まで行って)帰るか」は車で来ていた人だったのである。英語圏の人だったのでレンタカーだろうか?
バス運転手の方は英語が話せなかったが、なんとなくドイツ語でも駐車場と往復運転しているようなことは伝わってきたので諦めて徒歩で坂道を降り、結局徒歩で来た道を帰る事にした。
天気が良く、少しハイペースで歩いても木々のせせらぎと風が心地よくて全然疲れない。
行きの時に比べて若干だがペースを上げて歩いたら帰りは60分でエルツ城からモーゼルケルン駅まで着いた。
電車は10分遅れていた。というのも赤文字にある通り対向列車を待っているようだった。
ここからコブレンツ中央駅でRegional Express 17便に乗り換え、オーバーヴェーゼルへ向かう
エルツ城からモーゼルケルン駅までを再び歩いて帰って電車乗ってるけど疲れて寝落ちそうだったからコブレンツ中央駅で500mlの魔剤に手を出してしまった pic.twitter.com/4jEYUFtIDH
— ベルフラ (@kagamin6535) September 5, 2019
帰ってくる道中はまったく眠くなかったのだが、やはり電車に揺られていると気持ちよくなってきて眠たくなってしまう。
ここで寝落ちかまして終点のカイザースラウテルンに着いちゃいました(てへぺろ
とかになったらシャレにならないのでエナジードリンクに手を出す。
約20分電車に揺られてオーバーヴェーゼルへと着いた。
ここは本日の宿の最寄り駅なのだが、ソレは駅を出てすぐに見えた
古城ホテルだ。
時刻は16時30分。チェックインの時間には余裕があるがこの時点で心躍っていた私はつい歩みが早くなる。
1.5キロ歩かなければならないようだ pic.twitter.com/ljdVEHQk9E
— ベルフラ (@kagamin6535) September 5, 2019
丘を登っていく途中にあったブドウ畑からのライン川の眺めがキレイだった。
ついにホテルの看板が見えた。
ここは何の門なのだろうか。
駅から歩くこと15分程度
遂に着いた。
古城ホテル アウフシェーンブルク
ついニヤッとしてしまうほど壮観である。
次回! ドイツ旅行記 -古城ホテル アウフシェーンブルク探索編- へ続く!