年末は例年通り墓参りの為に奈良を訪れたが、恒例の奈良のお寺巡りとして、ならまち外れにある新薬師寺及び近くの不空院、それに仏舎利塔の史跡である頭塔(ずとう)に立ち寄った。いずれも初めての参拝ではないが久しぶりに訪れてみた。

【新薬師寺】は、かの有名な西の京の薬師寺創建より60年後に光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈願して春日山の麓に創建(天平19年、747年)された古刹。

その後平安時代に幾度となく火災、地震、戦災に遭遇したが、唯一消失を免れた創建当時の建物(国宝)を本堂として鎌倉時代に再建された。 やはり飛鳥•奈良時代の建築はシンプルであるが何故か惹かれる雰囲気を持つ。
(南門)
(鐘楼)
(本堂 国宝)

本堂内には、柔らかく慈悲に満ちた表情の木彫薬師如来座像(国宝)を中心にそれを取り囲むようにして守る険しい表情の塑像12神将(1体を除き国宝)達が配置され、厳かで独特の雰囲気が漂う空間であり、いつまでも居たい気にさせる。

【不空院】は平安時代初期の創建であり、女人救済の寺とも言われており、境内には縁結びの祠、縁切りの祠がある。


また同じく境内には西国三十三ヶ所観音霊場のお砂踏み石(お寺毎に33個の石)も設置されていた。勿論お祈りしながら全て踏ませて頂いた。

【頭塔(奈良時代造営)】は東大寺の僧実忠が造営したと言われている仏舎利塔の一種。



正方形の7段構えのピラミット型の塔で、奇数段(1、3、5、7段目)に各11基ずつ総計44基の石仏が配置されていたそうだが、現在残っている石像は22基(重要文化財)のみ。

失われた内の1基は豊臣秀吉の弟、秀長の城である大和郡山城の石垣に転用されている。

頭塔に立ち入って見学するには施錠された門に記載されてる管理人さんに連絡取って鍵を開けて頂く必要があるが、年末のお忙しい時に管理人さんにはお手を煩わせてしまった。