アンナ•プロハスカ(ソプラノ)、ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)、イル•ジャルディーノ•アルモニコ(古楽アンサンブル)によって、古代カルタゴの伝説上の『女王ディド』とエジプトの『女王クレオパトラ』を題材として扱った作品を中心に、17世紀後半から18世紀前半にかけてのバロックオペラのアリア作品を集めたコンサートがトッパンホールで行われた。



先ずは、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮によるイル•ジャルディーノ•アルモニコの鮮烈でロックなバロック演奏に言葉を失った。どんな大オーケストラより劇的で感情が乗った演奏は、正に私の好みのイタリアンバロックの演奏だった。

ソプラノのアンナ•プロハスカは、ソプラノとしては線の太い声量のある声で、悲劇の女王を迫力と技巧で演じていた。

アリア集の合間に演奏されたサンマルティーニのリコーダー協奏曲ヘ長調は、指揮者でありリコーダー奏者のジョヴァンニ・アントニーニがソプラノリコーダーを魔法のように自由に操った演奏で聴衆を魅了していた。

終演時には鳴り止まぬ拍手に何曲かアンコールを披露していたが、なんとも聴き応えのあるコンサートであった。