斜陽に続いて、「人間失格」も読んだ。
これほど有名な作品なのに、実はこれまで手に取ったことがなかった。
作者自身の半生を描いているという。
人とうまく対話できず、だからこそ社会の中でどう生きていけばいいのかもわからない。
どうにかして「まとも」に生きようと足掻くけれど、うまくいかない。
酒や薬物にすがり、取り返しのつかないところまで転げ落ちていく。
そんな中でも、物語に登場する女性たちは、いつも弱々しい男たちに手を差し伸べる。
なのに、その男たちは自らの手でその救いを無にしてしまう。
いつかまた読み返すとき、自分がこの作品をどう受け止めるのか、気になる。
だが今回は、読み終えてもなお、本書をどう言葉にすればよいのか、うまくつかめなかった。
