親方「次回のおときゅうなんだけどさ、」
私「は?まだ第一回目に出かけてないですけど?」
親方「今度こそ忘れずに小布施堂の朱雀を予約して食べに行きたい。」
私「そんなに心残りがあったの?」
意外だった。
数年前に小布施に行ったが、食べられなかった。
10月の予約が8月から始まり、気がついた時にはもう予約が終わっていた。
普通のモンブランは食べられるのに「朱雀」は別格なのだ。
当時、私は「朱雀」が食べられないと意味がないと思っていて、並べば食べられる「朱雀モンブラン」では納得しなかった。
当時、説明しても親方は「朱雀」と「朱雀モンブラン」の違いもわからなかったし、普通のモンブランでも何のこだわりも無かったように見えたのに、急にどうしたのだ?
普段、ケーキ類を選ぶ時、私は基本モンブランだが、親方は基本アップルパイだ。
親方「8月から予約始まるから忘れないようにしないとね。」
と言って出勤して行った。
私は「朱雀」が食べられるならば万歳だ。
気が変わらないように願いたい。