散歩でその店の前を通る時は9割方立ち寄っていた。

フロアは狭く薄暗いが、他のだだっ広い本屋さんより妙に落ち着く感じが好きだった。

息子の教科書や参考書を買いに行ったっけ。

最近はふらふら入って眺めるだけだったが、お気に入りだった。

そのお店が閉店するとのニュースが流れた。

寂しい。

息子に嘆いたら、「あなたが立ち読みばかりして買わないからでしょ。」と言われた。

本当の理由は建物の老朽化だそうだ。

ちょっと救われたが、寂しさは変わらない。

ひび割れだらけのお蕎麦屋さんはガムテープで補強してまだ頑張ってるんだけどなあ。

ガムテープはって頑張れとは言えないしなあ。