行くかどうかしばらく悩んでいたが、行かないといけないと思った。

この間読んだ本の影響とあちこちで起きている戦争のせいだ。

いつ死ぬかもわからないのだから、今のうちにやりたい事をやっておくべきだ。

たった1,500円をケチってはいけない。

絶対後悔するだろうと考えた。

結果、行ってよかった。

あまりに馬鹿馬鹿しいコレクションと美術作品に圧倒された。

それにしても恐ろしいほどの物持ちの良さだ。

断捨離と対極にある世界。

ほとんど価値がなさそうなコレクションもこれほど集めると一つの歴史的な価値を感じないでもない。

年表を見ながら自分との関わりを思い出していた。

中学生の時に「ビックハウス」という雑誌にハマったのがきっかけだった。

いやげもの展、見に行ったなあ。

トークショーも行ったなあ。

見仏記も読んだなあ。

長いことゆる〜いファンをやってるなあ。

と思っていたら、隣でパシャパシャと写真を撮りまくる人物がいた。

私より年配のおじさんだった。

すべての展示物を写真に収めているような勢いだった。

チョロチョロしてパシャパシャ、時々、「うーむ、これはすごい!」とか呟いて実に気が散る存在だった。

しかし、こんなに熱いファンがいたとは驚きだっだ。

ちょっとだけみうらじゅん談義をしてみたい気持ちにもならないでもない。

が、なんかアブナイ雰囲気を感じたのでなるべく距離を置いて鑑賞した。

気がついたら1時間半も滞在していた。

じっくり見たら2時間くらいは余裕で滞在できそうな密度だった。

恐るべし、みうらじゅん。