朝日の斜度が低くなり、窓に日が当たると気になる窓の汚れ。

仕事している時は家にいる時間が短いので気にならなかった。

どうせ拭いてもすぐ汚れる。

そう思っていた。

大体ベランダ関係の掃除は親方が担当だった。

というか、私より潔癖な親方が我慢ならずに掃除していた。

しかし、家にいる時間がほとんどになり、状況が変わった。

窓の外を眺めると嫌でも汚れが目に入るのでとうとう無視できなくなった。

実家にいた時、私は窓拭き担当だった。

実家は一軒家なので窓がたくさんあり、大掃除は1日仕事になった。

超潔癖な祖母が亡くなってからは潔癖とまで言える人間は家族にいなくなった。

何度拭いても拭き跡が残ってイライラしていると、母は「拭いたって分かればいい。」とかなりいい加減なことを言った。

私は拭いた跡の横線が気になって仕方がなかったが母の意見を半分受け入れ、見えないところは目をつぶった。

その代わり玄関だけ綺麗に拭いた。

窓掃除は当時から新聞紙を丸めて濡らす方法でやっていた。

今日も同じ方法で拭いた。

やはり何度拭いても納得がいかなくてとにかく疲れた。

そうしているうちに陽のさす角度が変わりあまり汚れが見えなくなってきた。

キリがないので良しとすることにした。

バケツと新聞紙を片づけてから気が付いた。

手が真っ黒。

爪の先まで真っ黒。

ビニール手袋を忘れていた。

窓拭きは嫌いだ。