息子が、吐き気と微熱を訴えた。

本人は37度台の熱で、病院へ行くつもりはないようだったので、とりあえず、様子をみる事にした。

しばらくして、関節痛がひどく、息苦しいと電話がきた。

調べてみたら、呼吸が苦しいのは中等症だとの見解だったので、病院に行くように言った。

息子は病院に行き、検査をしてもらったが、入院はせず、自宅で様子をみる事になった。

検査結果は後で知らせるとの事だったので、息子からの連絡を待った。


連絡があるまでの間、今後を考えた。

陽性ならば、濃厚接触者の私も親方も検査せねばなるまい。

そして、自宅待機かホテル待機か。

職場にも言わないといけない。

後遺症も心配だ。

どんどん気が重くなっていった。

しかし、4時間経っても息子から電話が来なかった。

こちらから電話したが、出なかった。

LINEを送信しても既読にならなかった。

何度も電話してみたが、出なかった。

まさか、まさか死んでるかも?

そういう事例があったと思い出し、動悸がしてきた。

急いで帰らないと、焦っていた矢先に息子から返信がきた。


「ウィルス性胃腸炎みたいな?」


とりあえず、生きていた。

検査結果は陰性だった。

病院では、レントゲン、血液、エコー、心電図までやってもらい、牡蠣を食べたかと質問されたそうだ。

ノロウィルスの疑いだろう。

確かに生牡蠣は食べたが、一週間ほど前の話だ。

発症が遅すぎやしないか?

それに吐いたのは一回だし、下痢も無かった。

今の症状は、謎の関節痛だけだ。

それでも息子は、もう牡蠣は食べないらしい。

そうなるだろうな。