私は昔から誕生日とかクリスマスとかイベントが好きじゃなかった。

当然、なんとか記念日なんてものは作らない。
理由は説明できない。

それでも息子に対してはそれなりに毎年クリスマスプレゼントはあげていた。

しかし、息子がクリスマスプレゼントや誕生日祝いを前倒しで要求するようになってから、プレゼントはほぼ廃止となった。
廃止となる年に親方は言った。
 
「サンタはインフルエンザで死んだ。」
 
何て親だ。
うちの家族では誰もプレゼントを期待する人間はいなくなった。
欲しいものは自分で買えばいい。
そんな私が昨年、親方に誕生日プレゼントをした。
10日前の自分の誕生日には何ももらっていないのに、本当になんとなくだった。
すると今年、親方が私に誕生日プレゼントをくれた。
日焼け止めだった。
確かに日焼け止めを買わなくちゃと日頃呟いてはいたが。
ドラコスで十分なのにデパコスの日焼け止めを貰ってしまった。
ありがたく使わせてもらっているが、その後の親方の誕生日にお返しプレゼントはあげなかった。
定例化するのが嫌なのだ。
理由は説明できないけど。
 
そんな私だが、今年もクリスマスが近づき、ふと親方にプレゼントをあげようかと考えた。
日焼け止めに対応するとしたら、育毛剤?
いや、自分で買ってるし。
ゴルフグッズ?
いや、既にたくさん持っているし、つまらん。
そういえば、しばらく前に皮のサンダルを欲しがってたな、真冬にサンダルって面白いじゃないか。
そう思って、ネットで検索した。
皮のサンダルもピンからキリまで結構色々あるものだ。
デザインと履き心地が良さそうなものを見つけた。
イタリアブランドで日本の職人が作ったというよく分からない設定だが、人気がありそうだったのでそれを発注した。
 
今朝方、サンダルが届く夢を見た。
ピンポーンと鳴って玄関をあけると、そこには真っ黒に日焼けしたロン毛のサーファー風の兄さんが立っていた。
アロハシャツに短パン姿で手には包装していないサンダルを持っていた。
「宅配です。」というから受け取った。
渡されたサンダルはなぜか濡れていて海砂のついた軽ーいビーサンだった。
「いや、これじゃないし」と突っ込んでも兄さんは既に去った後だった。
 
まったく何の夢なんだか。
自分の脳内がどうなっているか考えた。
最近、あまりに鬱々とした日々が続き、脳に刺激がなさすぎた。
たぶん脳内で自給自足的に面白い夢を作って刺激を与えてくれたのかもしれない。
夢は夢として、とにかくまともなサンダルが届くよう願おう。