皮膚科の待合室で診察を待っていた。
何やら受付でお爺さんが揉めていた。
受付「ですから、保険証かお金がないと診察できないんですよ。」
爺「診察券があれば大丈夫じゃないの?」
受付「申し訳ありませんが…。」
爺「だって財布忘れてきたんだもの。折角雨の中タクシーで2,500円かかってここまで来たのに!」
受付「え?お財布忘れたのにタクシーで2,500円?」
爺「だからぁ、タクシーチケット!」
受付「ああ、なるほど。」
爺「ちゃんと院長には事情話したの?院長は何て言ってたの?」
受付「院長も保険証かお金がないと受付けられないとおっしゃってました。」
爺「は〜あ、折角タクシーで来たのに!」
自分に落ち度があるのにずっと上からの態度だったお爺さん。
諦めて待合室で大声でタクシー会社に電話をし始めた。
爺「あー、今から15分前に〇〇医院まで乗せてもらったんだけど、またすぐ来て欲しいんだわ。うん、すぐ帰る事になったんだわ。」
タクシー会社にも上から語るのだった。
片道2,500円ってかなり遠くから来たもんだ。
近所の病院はないのかな?
往復5,000円と時間と労力を無駄にしてしまったなあ。
きっと相当悔しいだろう。
一年くらい前にも違う病院で似たような事があったのを思い出した。
その人は保険証を無くして探しても無かったと訴えていた。
一旦、全額自費で払うしかないと言われても、納得しなかった。
その日薬がもらえないと具合悪くなるからと長いこと粘っていたが、最終的に諦めて帰っていった。
その人もお爺さんだった。
お年寄りが多い病院は大変だ。