うちの普通ゴミ指定袋は一番小さい特小サイズだ。
それでもやっと一週間分ためて一杯になるかならないかの量にしかたまらない。
親方がちゃんと分別している結果だ。
火曜日と金曜日に回収だが、先週の金曜日に袋に三分の一ほどしか入っていなかった。
生臭いものも無かったので一回パスすることにした。
それが間違いのもとだった。
翌土曜日からコバエと戦う羽目になった。

同じ過ちを繰り返すまいと決意したものの、明日出す予定のゴミがまだ袋の半分しか入っていなかった。
どうしたものか?
もっとゴミを集めないといけないと思い、家の中をウロウロとゴミを探して歩いた。
エアコンのない部屋でタンスを開けて、汗だくでいらないモノを探しているうちにだんだん馬鹿馬鹿しくなってきた。
何でこんな事してるんだ?
そもそもコバエさえいなければ良いのだ。
いや、ゴミ袋を一杯にしないと捨てられない自分の性分が問題か?
そんな事を考えながら、何とか袋を一杯にした。

私「やっと一杯になったよ。そういや今日はコバエ見かけないね。」
親方「そお?分かんない。」
私「あ、今、1匹発見!」
親方「ずいぶんコバエを気にするね。」
私「だって嫌じゃない?」
親方「いや、虫は自然のものだから、俺はまったく気にならない。」

あー、そうだった。
このお方、セミも素手で掴むし、畑にカブトムシのでっかい幼虫がいたと喜んでたし、「昆虫すごいぜ」を録画する人だった。
待て待て、虫は虫でも昆虫と害虫は違うからね。
ゴミの分別はきっちりなのに虫の分別はアバウトなんだな。