「は〜〜い!入っていいよ〜!」


母はウチの鍵を持っているので勝手にどうぞと返事をした


ガチャッ…


玄関の鍵が開いて足音が近づく


寝室の扉が開いた…


「えっ……」((((;゚Д゚))))


『やっぱり…そうだと思った!もう!何で言わないの?』( ̄へ ̄)


「あー…えっと…」(;゚д゚)


『熱は?喉痛い?頭はどう?』(`Δ´)


「熱がちょっと高くて…喉はそんなに痛くなくて…鼻水がけっこう出ます…」


『お薬は?飲んだの?何か食べた?』(`ε´)


「カップラーメン食べて薬飲みました…」(,,•﹏•,,)


直ぐに俺のオデコに冷たいジェルの熱を冷ますヤツが貼られた


『お腹は空いてる?飲み物は飲んでる?』


「ちょっと腹減ったかな…水は飲んでます…」


『じゃあ色々食べるの持ってきたから温めるね!出来るまで寝ててよ!』


「はい…」


はいじゃねぇよ俺…


何で智くんが来たか聞かないと…


「さ、智くん…何で俺が風邪ひいたの知ってらしたの?」


な…なんか変な敬語になっちゃう(•﹏•٥)💦


台所へ行こうとした智くんが振り返った


『電話ですぐ分かったよ…咳してたでしょ!』


「え?咳してました?」


『してたよ!何で風邪ひいたって言ってくれなかったの?』


いつも優しい天使の智くんが怒っていた


口調が怒っていただけで顔は少し寂しそうだったけど…


「風邪ひいたって言ったら智くん心配するかなって…それにディナー行くの楽しみにしてたから申し訳なくて…」


『僕がディナー行けなくなったら怒ると思ったの?風邪ひいたって聞いたら責めると思ったの?』


「そんな風に思ってないよ!ただ…」


『ただ何?』(,,Ծ‸Ծ,, )


「智くんが看病に来てくれたとして…智くんに風邪が移ったら大変だと思って…今個展の準備で忙しいでしょ…」


『翔くんのバカ!バカ!大バカ!


智くんが大声をあげた…


優しい智くんが俺に罵声を浴びせた


『僕は…何よりも翔くんが大事なのに…』


智くんは俯くと肩を震わせた


そして台所の方へ行ってしまった


ヤバイ…


智くんは嘘つきの俺を嫌いになってしまった


このままでは別れを切り出され


俺は…俺は…


捨てられてしまうんだ…


そんな事になったら…


俺は…俺は…

生きていけない……(TOT)


「智く〜ん!」‧º·˚ =͟͟͞͞ (۶☍∧⁰)۶˚‧º·˚