「智く〜ん!短冊切りってどうするの?」
【料理に目覚めた!】と最近ちょくちょく台所に立つようになった翔くん
前はお手伝い程度だったのに
【俺も切ってみたい】とか【焼いてみたい】とか言い出した
最初は餃子の具を皮に包んだりもやしのひげ根を取ったりしてもらっていたんだ…
包丁も危なっかしくてあまりやってもらわなかった…
が…
【やってみたら楽しい♪】とゆっくりながらも頑張って切れるようになった
毎日一緒に台所に立つようになって数日経った昨日…
「明日は俺が晩御飯作るから!」
と急に宣言された…
『いいけど…何作ってくれるの?』
「んふふっ…明日のお楽しみ♪」
と…自信満々な翔くん
『そっか……じゃあ楽しみにしとく…』
で、今に至る…
「2cm幅の短冊切りなんだけど…どう切るの?」
『え〜?そんなの適当でいいじゃねえか』
「ダメだよ!俺はレシピ通りに作って美味しい料理を智くんに食べさせてあげたいの!」
まな板の上には人参が乗っていた🥕
『まずはピーラーで皮むかないと…何度かやった事あるだろ!』
「あ!皮むきね…」
『皮むいたらまずは好きな長さに切って…』
「好きな長さ?そんな適当でいいの?」
いつもは先に見本を切ってあげて
それを真似て切ってくれるんだけど…
『だいたい何を作るか知らねえのにどう切ればいいかなんて分かんねえよ!』
料理によって野菜の切り方は変わるんだろうけど…
いつも切り方なんて適当だ!
人参はイチョウ切りでいいじゃねえか…
「じゃあいいよ…ネットで切り方検索するから…」
そう言うと翔くんに台所から追い出された
何作るか知らないけど大丈夫かな?
チラッっと覗いたら白菜と椎茸とたけのこの水煮が見えた…
煮物かな?炒め物かな?
どちらにしても翔くんにはハードル高そうだけど…
「え〜〜!2cmって小さくてムズっ!」
翔くんの叫び声が台所から響いてくる…
『大丈夫か?』
声をかけると…
「ダイジョブダイジョブ〜〜♪」
小島よしおさんに似せた返事が返ってきた
心配だけど…
今日は翔くんに任せてみようか…
「智く〜ん!一口大ってこの位?」
白菜の大きな葉を3等分にしたのを持ち上げて見せてきたが
それはお前が一口で食べられる量だろ…
『もっと小さくていいと思うぞ…』
「じゃあ…この位?」
半分に切って見せてきた…
まだ大きい気もするが…
『いいんじゃん♪』(≧∇≦)b
笑って親指立てたら👍
「待っててね♡美味しいの作るから♪」
『うん♪』
何が出来るか知らないが…
今日中に出来るか?ちょっと腹減ってきた…
「あっぶねぇ…」
『おい!お願いだから手切るなよ!』
「は〜〜い♪」
あ〜〜自分で作った方が気が楽だ…
‥(。ŏ﹏ŏ)心配…