初めは 人は誰でも苦と楽の間に生まれる初めは 人は誰でも苦と楽の間に生まれる誰でも楽が好きで苦が嫌い楽へ楽へと流れていく楽になれれば楽は楽ではなくなり楽は あたり前に変わってしまうこれとは反対に苦をひとつづつ克服していくと苦はあたり前になりついには消滅して 楽がふえてくる人間は皮肉なもので楽を追い求める者ほど 苦が多く苦を求める者ほど 楽になる山下 惣一 「土と日本人」