
ジョン・レノンが好きな方が
ニューヨークに行くと必ず訪れる場所がある
ダコタアパートと記念碑ストロベリーフィールズ
ダコタアパートはセントラルパークのそばにある
存在感たっぷりの歴史を感じさせる超高級アパート
ダコタアパートの前で記念写真を撮る方を時々見かける
1980年12月10日
ジョンの命はこのアパートの前で奪われた
ある夏の日のことである
ダコタアパートの近くにあるレストラン・サイドウォーカーで
彼女と食事をした私はセントラルパークへと歩いている
ストロベリーフィールズが見えてくる
遠くに摩天楼が見える
周りには優しい芝生が生い茂り
緑の木々が夕陽をあびて光る
ジョギングしている人たちがすれちがう
ストロベリーフィールズには花がちりばめられている
私はしゃがんで ゆっくりと手をあわせる
眼をとじてジョンの魂に祈りをささげる
横にいた彼女もそうした
目を開けて空を見あげる
サマータイムのセントラルパーク
夕暮れの空
芝生に目がとまる
私と彼女は「あっ」と
小さな声をあげて立ちつくす
緑の芝生から明滅しながら
小さな命が浮かんでいる
光は一つだけではない
無数の光が集まっている
ほ た る
ジョンの魂に少しだけ触れることができた
私はそんな気がした