わたしの彼
ニューヨークに行ってから
もう2年が過ぎた

わたしの彼
リュウ ニューヨークのジャパニーズ・レストランの
今はマネージャーをしてるの

あと3日で
わたしの誕生日
ひとりぼっちの夜になるのかな
なんて思っていたら

スマホが鳴った
リュウからだった

大好きな彼の声

ごめんね 
今年もミキの誕生日も
帰国できないんだ
プレゼント送ったから
誕生日に間に合うといいな



そして
わたしの誕生日になった

プレゼントが届いてるかも知れない
そう思って
いつもより早く家に帰った

ポストには
不在連絡票も何にも
なかったの

ちょっと悲しい気持ち

部屋に入って
お気に入りの部屋着に着替えて
シャワーを浴びようとしたら

スマホが鳴った

ごめん
プレゼントまだ届いてないかな

まだ
届いてないけど
リュウ いいよ

ミキ
外に出てごらん


リュウは何を言ってるんだろう
そうわたしは思って
玄関の戸をゆっくりと開けた




夕陽のなか
リュウが立っていた

大好きなバラの花束と
リュウが立っていた


あったかいものが
こみあげて来る
リュウが見えなくなった


リュウがわたしを抱きしめる

リュウが優しく強く抱きしめる