鈴の音 デンデラ野から聞こえる時は | Poetphotographer りゅういち

鈴の音
デンデラ野から聞こえる時は
男の人が亡くなった
すすり泣き
デンデラ野から聞こえる時は
女の人が亡くなった
息子は
老いた父親 背負って村のはずれ
デンデラ野 おいて来た
息子は
老いた母親 背負って村のはずれ
デンデラ野 おいてきた
いのちの炎
消えかかる いのちの炎
村のはずれ デンデラ野
小さな藁葺きの小屋
いのちの炎
いくつもの炎が
消えていった
鈴の音
デンデラ野から聞こえる時は
男の人が亡くなった
すすり泣き
デンデラ野から聞こえる時は
女の人が亡くなった
そう遠くない過去の話
そう遠くない遠野の話
何処からか聞こえる
何処からか聞こえる
鈴の音が
すすり泣く声が

