
白いワンピース
少女が僕を見つめてる
赤い目をして
少女が僕を見つめてる
さゆり
少女の名前はさゆり
初めて僕は恋をした
僕の近所に住んでいる
小学校の同級生
さゆりは母子家庭
さゆりが小学校を休んだ日
僕は宿題の連絡と給食のパンを
さゆりに届けた
病み上がりのさゆりがいた
さゆりの母からエクレアをもらった
次の日 僕が病気になり学校を休んだ
好きだ
年賀状のすみに恥ずかしそうに文字を書いて
さゆりに送った
さゆりからの年賀状が着いた
好きよ
丸っこい文字で小さく書かれていた
さゆり
白いワンピース
少女が僕を見つめてる
赤い目をして
少女が僕を見つめてる
修学旅行 彼女は結膜炎
僕とさゆり
言葉を交わすことなく
しばらく見つめあっていた
ホテル 薄暗いホテルのロビー
外では雨が激しく降っている
なぜだろう…
忘れていた記憶を思い出した
ただ それだけのこと
外では雨が激しく降っている
赤い目をした僕がいる