イスラエルの白い一滴の水 | Poetphotographer りゅういち
イスラエルの白い一滴の水
水風呂から
腰にタオルを巻いた男があがる
二つの太ももには
鯉の刺青が泳いでいる
私は東温泉の浴室からあがり
大きな扇風機の風を気持ちよく受けながら
女性の裸婦の絵をながめていた
一人の老人が私の後ろで
仲間の老人に話しだした
これだけ暑いと早くあの世にいって
楽になりたい
まいにち まいにち 同じことのくりかえし
長く生きていれば
その先にいい事が待っておればいいが
年をとれば じゃまもの扱いだけじゃ
苦しまずにあの世にいきたい
そういえば
イスラエルに白い一滴の水があって
それを飲むと楽にあの世にいけるらしい
あの世にいくときは それを飲みたい
私は裸婦の絵を見続けている

