
名古屋に来て
童話作家・新美南吉の文字が
僕のまわりあった
ある日 ある女性から
FACEBOOKでお友だちリクエストがあった
そしてお誘いを受けた
音読フェスティバルだった
新美南吉の作品を中心に朗読するという
偶然に引き寄せに驚いた僕は
レンタカーを借り2時間近くかけて
北設楽郡にある会場へと出かけた
300名近く収容できるホールは
ほぼ満席状態だった
ステージ上で
子どもたちの元気な朗読が始まる
新美南吉の作品より
「天国」
「でんでんむしのかなしみ」
「ごんぎつね」
「子どもの好きな神さま」
「あめだま」
「げたにばける」
僕が涙した作品は「でんでんむしのかなしみ」
こんな話だ
いっぴきのでんでんむしがいた
ある日でんでんむしは大変な事に気がつく
背中の殻に悲しみがいっぱい詰まっている
でんでんむしはお友だちの所へ行きます
そして生きていくことはできませんと嘆く
お友だちのでんでんむしは
私の背中の殻にも悲しみはいっぱい詰まっている
あなたばかりではありませんと言う
初めのでんでんむしは また別の友だち
そして また別の友だちのでんでんむしの所へも行く
みんな同じことを言った
あなたばかりではありません
私の背中の殻にも悲しみがいっぱい詰まっている
初めのでんでんむしは気がつきます
悲しみは誰でもが持っているのだ
私ばかりではないのだ
私は私の悲しみをこらえて生きていかないといけないのだと
そして このでんでんむしは もう嘆くのをやめた