$言葉をつむぐ☆りゅういち




糸島の海に 

夕陽が落ちてゆく

言葉なく 僕は見つめていた

波の音が

心をきれいにしてくれる





車で家に戻り 携帯を見ると

親友から着信があった

電話をかけ直すと留守番電話に切り替わる



海に沈む夕陽を見て感動してたんだ

電話に出れなくて ごめんね

とだけ僕はメッセージを残した



しばらくして 携帯が鳴った

彼だった 携帯の向こうで 

僕が読み終えてプレゼントした文庫本

永遠の0

感想を饒舌に語り始めた


ありがとう 一気に読んでしまった

涙があふれてきて止まらなかった

久しぶりにいい本に出逢った




たったひとりだけの僕の親友

楽しい時も 苦しい時も

お互いの感情をぶつけあうことのできる

たったひとりだけの親友からの電話だった