$言葉をつむぐ☆りゅういち




昨日の晩のことでございます

テレビを見ていると

NHK教育テレビで

大濠公園の花火大会の映像が

映しだされました



私は胸が苦しくなって

私は恐ろしくなって

すぐにテレビを消してしまいました




私は どうしても 

どうしても

大濠公園の花火を見ることが

できないのでございます




真っ暗な夜空に

炸裂する音と光



それは忘れもしない

昭和20年6月19日

忌まわしい福岡大空襲の記憶を

思い出させるからでございます



私は当時10歳の子どもでした

夜中に私は起こされました

父と母が怖い顔で私を見つめています

轟音が空から聞こえてきます

外に飛び出した私たち家族


恐ろしい無数の焼夷弾が落ちてきて

街が燃えていました


どこをどう走ったのか

思い出せないのですが


西公園にある防空壕まで

私たち家族はたどりつくことができました。


遠くに大濠公園が見えます


湖面には 

いっぱいに広がっていました

メラメラと燃え上がる炎


私は地獄を見ているようでした



怖くて恐ろしくて

父と母に泣きながら

しがみついていました





大濠公園の花火大会

どうしても どうしても

私は見ることができないのでございます

あの怖くて恐ろしい感覚が

身体のなかに蘇るからでございます






福岡大空襲は、
1945年6月19日から翌6月20日まで
アメリカ軍により行われた空襲。
福岡県福岡市の市街地を標的にした。
これにより1,000人以上が死亡・行方不明となった。
最も被害が大きかったのは簀子校区
ほぼ壊滅状態で残った家は2軒だけだった。