
ずっと昔のことだが、
パンペという修道院の長老が
山のなかに、ちょうどこれと同じように
枯れた木を差しこんで、
イオアン・コーロフという弟子の修道士に、
その木が生き返るまで
毎日水をやるように命じたことがある。
何年もの間イオアンは
毎日、朝になると桶に水を汲んで出かけていった。
ひとつの桶を山まで運ぶのに、
日の出から日没まで丸一日かかった。
毎朝、イオアンは
水桶を持って山に行き、木の株に水をかけ、
夜もう暗くなった道を修道院まで戻ってきた。
こうして丸三年が過ぎた。
そしてある日、
イオアンが山に登っていくと
彼の木に、
花が咲き乱れているのを
目にしたんだ。
もし毎日、同じことを同じ時刻に行うならば、
儀式のように、規則正しく、
何も変えることなく毎日、正確に同じ時刻に
必ず行うならば、
世界は変わるだろう!何かが変わる!
変わらないはずはない!
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敬愛するロシアの映像作家
アンドレー・タルコフスキー
遺作 映画「サクリファイス」のセリフより
私は23年間、
このセリフとイメージを忘れたことはない。
ココロや気持ちが負けそうになるとき、
必ず、このコトバを思い出して、自分を奮い立たせる。