$言葉をつむぐ☆りゅういち



強い衝撃と
ドーンという音でボクは目をさました。



疲れからいつの間にか寝ていたようだ。

仕事を終えて
19時10分発の電車に乗って
自宅へ帰る電車の中に僕はいる。

電車は各駅停車のはずだったが
先ほどから駅に近づいても電車のスピードが
落ちることなく加速しているように感じる。

またひとつ駅を通過した。

まわりをよく見ると
電車に乗っているのは僕だけのようだ。
いつの間に他の乗客は降りたのだろう。

僕は立ちあがって
隣の車両へと移ってみた。

誰もいなかった。
その隣の車両も、またその次も。

電車はスピードを更にあげた。

レールを走る音が
いつの間にか聞こえなくなっていた。

外を見ると見慣れた夜の街並みはそこにはなかった。

たくさんの星が見える。

僕はどこまで行くのだろう。




強い衝撃と
ドーンという音でまたボクは目をさました。




電車が脱線して
グチャグチャに大破しているのがわかった。

電車から投げ出されたもうひとりの僕がいた。
もう息をしていなかった。





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