『Blue Moon』という曲がある。
月が青いなんて。。。と、その時までは思っていた。
その時。。。メンフィスに降り立ち行く当ても無くたどり着いた古びた建物。
この南部という所はコットンフィールドと言われるほど綿産業が営まれたなごりなのか、おそらくその建物は綿倉庫跡だ。
殺風景の屋内にかび臭い空気。2階に上がっても変わらなかった。
窓ガラスも所々砕けまさにゴーストビルディングといった感じであった。
仕方ない。。。今夜はここで身を休めることにした。
見知らぬ土地。まだ人がいる方がましだった。
もっと人がいる所があったハズだったがここで足を止めた。
夜は冷えた。何もない。誰もいない。猫もいない。
襲われたら一発だ。
屋内は明かりもなく窓から差し込む月明かりだけが目に映えた。
もちろんその光を辿ると月があった。青かった。
いや、青く見えた。
もしこの月をホテルから見たら青く見えてなかったかもしれない。
ずっとずっとその月を見てるうちにもしかしたら泣いてたのかもしれない。
『Blue Moon』を何度も歌っていた。
Blue moon,
You saw me standing alone,
Without a dream in my heart,
Without a love of my own.
いつ眠りについたか覚えてない。
