自力で鬱を克服しようとしていたときによく父親と言い争いになった。いつまで家でブラブラしているんだ、仕事を見つけろというのが父親の主張だった。私はそのとき鬱病で普通の人のように働くことができないと言い返していた。もう何度か言い争いがあり、最終的にもう喋るのをやめようぜ。と父親に行った。それ以来6〜7年父親とはまともに喋っていない。だが、その判断は正しかったと思う。

 

鬱症状が軽く割と動けるときにはっきり思い出せないが図書館か何かに行くというメモを残して家を出た。が、それはメモ用紙ではなく実家の農家の伝票の裏だった。

図書館から帰って部屋にいると父親がすごい剣幕で怒鳴り込んできた。まず、伝票をメモがわりにしたことに対して怒鳴り、さっさと働け!と怒鳴られた。

私は白い紙が束になっていたので伝票だと分からなかったといい謝った。だが、そのあと父親から嘘をつけ、お前わざとだろう、嫌がらせをしているんだろう!と言われた。この出来事がトラウマになりますます父親とは話さないようになった。

 

鬱の時は何気ない言葉でさえ心に突き刺さる(としか言えない)普通の人のように言葉に対する防御壁がないのだ。

 

父親は私が心療内科に行き薬を飲むようになっても医者はなんでも病名をつける。お前は病気じゃないと言い張っている。こういう人とは距離を取ることが大事だ。

 

今は薬で躁鬱を抑えているので何を言われても平気で、理性的に対処できるが当時は言葉が心に突き刺さった。この出来事はずっと忘れられないだろう。