ある日、ケースワーカーから電話が事務所に掛かってきました。

話を聞くと自身が担当している山田さんは独居でうつ病。支援してくれている友達がいるのですが。その友達(上野さん)も高齢(70代)…。

訪問すると真っ暗な部屋でまともに食事も摂れずにガリガリになってこのままでは生命の危険があると思います。入院なども薦めてるのですが本人が拒否されていて。なんとか支援してもらえないでしょうか?とのこと…。

すぐに相談支援専門員(障がい支援者に対しての専門員)に相談し訪問させてもらうことになる。

 

まぁけしてお世辞でもきれいとは言えないマンションで階段が無い4階に住居があるようで。

一番に思ったのが一人で上り下りできないんじゃ?と考えながら本人宅へ。

 

本人情報:山田さん(50歳)昔は近くのスナックで働いていたが同棲していた彼氏が病気で亡くなりその方に全てを任せて依存していた。何もできなくて何もする気も無くて昔お店のお客さんだった支援者Hさんに連絡し身の回りのことをしてもらうようになる。前は歩行も可のだったのでT心療内科などに通院はHさんが自家用車で連れて行ってくれてたが最近は薬だけ上野さんが代理にもらってきてもらっている。

 

ケースワーカーからは支援してくれている友達のHさんにも来てもらっているとのことでドアをノックする。

中から「はーい」と男性の声がし開けてくださる。小柄な70代の男性が出てきてくれた。「こんにちは」と声をかける。

「中に居てるから入ってー」と入れてくださる1kの部屋の奥に折り畳みのパイプベットに横になっている女性らしき影が見えた。

カーテンは閉じて電気も消えておりほどんど影にしか見えない…。相談員と一緒なのでホントに一人じゃなくて良かったと心から思う。

「こんにちは!」と声掛けすると「…こん…に…」と消えかけの声が聞こえた‥でも一生懸命返答をしてくださっていると実感。

支援者のHさんがカーテンを開けてくださる。やっと本人が見えた!髪の毛は腰くらいまで伸びておりボサボサで顔色も悪い状態の女性が寝ていた。痩せすぎてガリガリなので目がとても大きく見える印象でした。

 

「介護センターから来ました。どうですか起きることなどはできそうですか?」と声掛けすると。支援者上野さんが無理やで!と話される。病院へ行くのは苦手?ですかと聞くと「嫌です…」とそこははっきりと返答ありました。本当に入院はしたくないのだと思う。どうです?このままじゃ生命に危険も伴いますし上野さん一人ではお世話にも限界があります。医師の往診や看護師、ヘルパーに身の回りのこととか障がいの支援を受けてみては?と尋ねると入院するくらいなら来てもらいたいとしっかりと意思表明をされました。とりあえず先に身体の状態を詳しく知りたいのでかかりつけの医師に連絡し採血等々をしてもらうことにする。トイレにも自身ではいけないようでオムツをされていた。今まで支援者Hさんが来た時に交換していたようである。今日上野Hさんがまた身の回りのことおかゆなど買ってきているのでそれを食べさせるからと話されており、医師に来てもらい採血だけし状況を把握することになる。それによって明日からの支援内容が具体的になると思うので。

さぁ~明日からどうしてあげたら本人の為になるでしょうか…と色々考えながら部屋を出る。    

                                            つづく…