質問上手は上達上手 | 逆手のじゃっくばうあー

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逆手で投げるダーツ成長記
 ブログというか、要はダーツの成長過程で感じたことを思い出すための『俺様メモ』なわけです

 
昔は、仕事を覚えるのには、自分からその技術やノウハウを盗んだという
今は、新人や新入社員に対して、やさしく教えてやらないといけない時代になったらしい
ゆとりと呼ばれる世代がそれに当たるのかどうかは定かではないが、
妙な話だなと思った



以前、こんなことがあった

ウェイクボードを楽しんでいたある夏のシーズン
通いのショップに情報が入った
ホームにしていた某ゲレンデに、ウェイクボードのプロが来るらしい
ショップでそのプロのレッスンを受けたい人を募っていた
ホームショップの数人が名乗りを上げた
俺は体の調子が悪かったこともあり、参加表明はしなかった

当日、隣のショップの桟橋まで行き、
そのウェイクプロとやらと初対面をした
ショップオーナーから紹介を受けて知ったのだけれども、
その彼は、そのシーズンの全日本チャンプだった
マイナーなスポーツとはいえ、日本で一番上手いウェイクボーダーだったのだ
そんな彼の滑りにとても興味がわいた
日本で最高の滑りをする男
それがどれほどのものか

レッスンには参加をしないと言ったが、滑りは見たい
そこで俺は、ホームショップのトーイングボートを借り、
自ら操船をして彼と彼を引くボートを追うことにした

いざ始まるぞといった場面で、
彼を引くトーイングボートの定員に空きがあることがわかった
レッスン料金を払っていない俺がそのボートに乗り込むことは気が引けたが、
プロの配慮で観戦オーケーのサインをもらった
間近で見れるのだ


--- 中略 ---


彼の滑りを見て衝撃を受けた
言葉で言い表せない凄さだった
人はこんなにも簡単に高く鮮やかに空を舞うことが出来るのか
完成度の高い技の数々に言葉を失う



プロの滑りを堪能した後、一段落をしてレッスンが始まった
参加をしたメンバーは、不器用ながらも必死で滑っていたように見えた

順番が一回転、二回転をした後、
プロへの質問の場が船上で設けられた


プロ「なにか聞きたいことがあれば」

参加者「・・・・」


誰も質問をしない
いや、なにを質問していいのかわからない様子と言ったところか

そりゃ質問を出来ない気持ちはわかる
明らかにレベルが違う、違い過ぎる

もったいないなと思った
せっかく目の前にトッププロが居るというのに、
誰一人として質問をしないのだから

教える側に立ったことのある俺だから、
ここでどんな質問が自分のためになるかや、
どんな質問が出たとしても、そこはプロなのだから、
それなりの回答が出て来るはず
なんでもいいから質問をするべきと思った


しばらく顔を見合わせるだけの参加者を見て、
俺が先陣を切ってプロに質問をしてみた
レッスン料を払っていない俺が質問をするのもアレかなと思ったけれども、
この空気はどうにもといった感じだったから

ベーシックエアーから、難易度の高い技までを順に質問をしていった
その技がどういったものなのか
その技をする時の注意点
その技をしている時のイメージ
その姿勢で何が見えているのか
それをするにはどういった練習が必要なのか
色々な質問をした
プロは丁寧に的確な答えをしてくれた

トッププロの視点
トッププロの考え方
トッププロの経験

知りたいと思っていても、
なかなかこういう機会はないものだ
全てを盗みたい



質問が浮かぶかどうかという以前に、
その人の性格というものもある
聞きたいことはあるのだけれども、
こんな質問をしては恥ずかしいかも?とか
疑問を上手く表現を出来ないとか


ここで大事なのは、質問の仕方の上手さではない

どんなに不器用な質問の仕方でも、
プロはそれを察してくれる
教える人間とはそういうもので、
知りたいと思ったことを汲み取ってくれる

『どうやったらそんなに上手くなれるんですか?』
ここから始まる

もしも、疑問を上手く説明を出来なければ、
自分はこう考えていると伝えるだけで良い

それに対してプロは、それがどうなのかを、
プロなりの視点で、説明や見解を表現してくれる

思いついたことを言葉にする
どんな些細なことでも
これが一番大事


聞き上手
質問上手になれば、
いずれ知ることになることでも、
前情報として自分の引き出しに収納が出来る
それがヒントになったり、
そのレベルに自分が近づいた時に、
確かな裏付けとして自分の自信にも繋がる


聞くは一時の恥じ
聞かぬは一生の恥



上手くなる人間にはそれなりの理由がある
その理由を紐解く作業の一つが疑問や質問だ


身近な凄いやつらを自分の為に利用しよう



とうふ屋のおやじに質問をした男は間違った行為をしたわけではない
質問をしたことで得られたものがある

自分の閃きや考え疑問は自ら行動に移すということ
自分で培った経験や知識や行動は教わる何よりも糧となる
それをとうふ屋のおやじから教わった
聞きに行かなければ、彼はそれにすら気づかなかっただろう


自分で考えろと言われて、質問を躊躇するならそれまでだ
幼少の頃に、両親に「なんで?なんで?」と聞いて育った自分を思い出す
そうやって知識を溜めて成長をした
そこに今、自分で考えるという行為が出来るようになった
ならば、必要に応じて全てを利用することが合理的且つ自分の為になる


なんて馬鹿な質問!から始めてみてもいい