こんちわー、じゅんいちです!


「ガールズ&パンツァー」について計4回目になりますが大洗女子学園を紹介します!


今回紹介するのはアメリカ戦車「M3リー」、フランス戦車「ルノーB1bis」です

まずは大洗女子メンバーでは一番後輩にあたる1年生6人で集まった「ウサギさんチーム」が乗る「M3リー」から!

第二次世界大戦が始まるまでアメリカは戦車開発にはあまり関心がなく当時は日本とほぼ同じような状態でしたが
いざドイツの電撃戦、ソ連の強力な戦車を見たとき戦車開発の重要性に気づきます。
さらに同盟を組んでいたイギリスもドイツとの戦い「西部戦線」で苦戦し、アメリカに急遽軍事支援を要請します。
そこで大急ぎで開発されたのがM3リーであり要請を受けてわずか1年で開発し、イギリスに送っています。
ただ上記のような状況だったのでM3リーには様々な欠点が出てきます

大きい大砲を載せるためサイドに固定砲塔を搭載し、申し訳程度に上部に回転砲塔を取り付ける(多砲塔化)
                    ↓
       多砲塔化の影響で一台あたりの搭乗員数が増加、6人乗りという大所帯に
                    ↓
      車体全体が大型化、車高が高く目立つ上に重すぎないように装甲が若干薄くなる
                    ↓
     車長が5人に指示を出すことは4、5人乗りの戦車と比べるとスムーズではないので不利

とこんな状態で西部戦線に投入されるわけですが戦場となる砂漠では車体の高さがモロに弱点となります
おかげで「6人乗りの棺桶」なんていう不名誉なあだ名がついてしまいます。
しかし、アメリカにとってM3はこのあと本命として登場する「M4シャーマン」を開発するまでのツナギとしての役割でした
そして、この判断は正解で無事M4が完成し、ドイツ戦車軍団を押し返します



次は大洗女子学園の風紀委員3人で構成される「カモさんチーム」が乗る「ルノーB1bis」です


プラウダ高校戦では重戦車としての力を遺憾なく発揮し、みんなの盾になり活躍しました

みんなおかっぱなのでややこしいですがよく見ると特徴有り

第一次世界大戦で世界初の「タンク」を戦場に送り出したのはイギリスですが、今の戦車の基本となる革新的デザイン
(履帯で動く車体の上に、全周回砲塔がついている)を広めたのはフランスのルノーFT-17でした。
これが世界でバカウケし4000両近く量産されました

そして、そのあと十年かけて開発されたB1は第一次大戦の運用思想と新技術を融合させた、当時の過渡期といえるシロモノでした
さらにB1を改良していった末にできたのがB1bisです

といかにも強そうな風に書いたのですが「あくまでも第二次世界大戦が始まるまではすごい戦車だった」のであり
他の大洗女子学園の戦車同様、「まともな戦車が相手になる戦車道大会においては、時代遅れのポンコツ」という
なかなか切ない立ち位置にいる戦車となってしまいます。

先ほど書いたM3リーと同じ多砲塔戦車なのにかかわらず4人乗りという少人数、
さらにいえば風紀委員は3人、これがどういうことになるかというと
車長となる人は「車長兼副砲手兼装填手兼通信手」という「指揮、索敵、装填、照準、通信」の仕事を車長だけでするということである
人はそれをデスマーチと呼ぶ・・・!
砲塔部分の一人でその負担がかかるが車体の二人はそれぞれ操縦手、そしてもう一人は装填手兼砲手なので助けられない!

移動や待ち伏せにはそれなりの運用はできていただろうが戦車戦で重要な柔軟な攻撃ではかなりキツかったのではないかと思います

このこともあり、アニメの生徒会長からも「八九式よりはいっかぁ」なんて、あんまりな比較対象を持ち出されたりしてしまったのであった、重戦車なのに