今日の一曲
【始】
今回は閑話休題のハーフタイム的なブログである。
オィラが呑み歩いていた頃の話。
そのオッサンとは初対面だった。それでもヘラヘラぺらぺらと喋るのは
酒の力
か、場の雰囲気か。
『住んでるのはこの辺なんだけど、地元じゃ飲まないんだよね。』
『もっと、こう華やかな街で飲みたい、っつーのかなぁ』
と、こっちから核心的な質問ぶつけてもいいんだけど、あえて聞かない。
テキトーな会話を続けていると “なんで聞かないんだよ” としびれを切らしたのか、
『俺、いつも銀座で飲んでるんだけどね──』
(自称)ザギン呑みおじさん❗
何年かに1回くらいの頻度とはいえ、確実にいるのがこーゆーおじさん(たまにおにーちゃんもいる)。絶対ウソとまではいわないけど、飲み屋の空気に慣れてない感じで、身なりがみすぼらしいってほどじゃないけど、ちょっと
ザギン
してないな、っておもわせる。
一目で『いい仕立てだな』とおもう何万円かするであろうジャケットやセーターじゃなくて、それを模倣したスーパーで何千円かで売られてるそれを着てる感じ。
もうお決まりのコースになっている次の話題に期待する。
『こないだも、
タモリ
と飲んでたら───』
前のオッサンはみのもんただったな。その前は長嶋茂雄さんだったっけ。
このテのザギン呑みおじさん(自称)って必ず有名人と飲みましたって話するの
その辺突っつくとあとはもう今日の肴。
オッサン、話を盛るわ盛るわ。
せいぜい『銀座の街を歩いていたら飲み屋に入ってゆく千鳥足のタモリを見かけた』とか『銀座の飲み屋に連れてってもらったらたまたまそこでタモリが飲んでいた』くらいの話だろうに、
『タモリとはよく二人で飲みにいく』
『今日も昼過ぎに“飲みに行こうよ” ってケータイにかかってきた。いいとも終った頃だね。』
と絶好調
軽く牽制球を入れる
『(2~3秒困った顔するも)ぁあ、それねぇ、 “今日ちょっとヤル気でないから早めに切り上げる” って言ってたよ。アイツたまにそういうのあるんだよ。』
ぉぃぉぃ
国民的 “お昼の顔” (当時)をアイツ呼ばわりだよ。
1時間もすればオッサンは帰る。ネタがなくなったのか、作るのに疲れたのか、は知らない。
と声をかけると満面の笑みを浮かべていた。
オッサンが帰ると残ったメンバーでネタ品評会(笑)が始まる。
『タモリと呑み友達ってスゲーな』
『ぃゃぃゃ作った話だろ? どう見ても銀座で飲む人じゃないよ』
『俺、タモリじゃなくて井上陽水で似たような話聞いたことある。夕方になると “飲みに行こう” ってお誘いがくる、って。』
『俺は松方弘樹でそんな話だった。』
『 “夜の街で遊んでいそうな有名人” でランキングされそうなメンツでしょ? 』
『そう。』
そこだけはまったくウソではなかった。
コロナ禍ではこーゆー人たちも活躍の場が失われている、けどどーでもいーよね
【了】





