[story]
各国首相が集まった会議でのテロ行為を止めた是枝達だったが、それを蘇芳に利用され蘇芳は総理大臣になってしまった。「デウス」を蘇芳の独裁政権の歯止めに使おうと考える。
そんな中、坂井がクライアントを連れてきた。人気女優・星河きらりはストーカー被害にあっており解決してほしいと依頼してきた。仕事を引き受けることになった是枝はネット住民の悪意に立ち向かうことになる。


最近まで規模がでかい事件でしたが、一時中断し身近な事件にメスを入れることになります。顔が見えない匿名の悪意をハッカーの能力で主犯格を見つける展開はスカッとします。

冒頭は前作のテロ阻止と蘇芳の制御の仕方を考えるハッカーチームから。笑い猫、ヴァルキュリアの過去も分かったため仲間意識を強く感じました。最初は敵対してたのにね。
また、仲間といったらヘッジホッグ!彼らの連携プレーが見たかった。今回の表紙も彼らです。今までカバー裏での出現率が高かったんで、本編でハッカーらしいところを見せられます。(彼らはハッカーが本業ではないんですが)
テロ阻止編での機械の使い方も面白かったのですが、ルンバを操縦可能にして遊んじゃうところも好き。是枝を励ますためにしたことだが、遊びから何かを生み出す楽しさも描いていて、その結果が今回の事件に活用されます。

今回のクライアントは珍しく女性です。男性率高いからね〜星河さんは可愛い容姿ですが、自分の状況を知ろうと現実を直視する強さを持っています。また、犯人には逮捕というより行為を辞めてくれたらと優しい気持ちもあります(考えが甘い気もしますが)。

女優業を休み、自分から女優をとっても残るものがほしいと始めた大学生活を星河のボディーガードという立場ではありますが一緒に体験。是枝が外の世界、人との輪を広げる展開はほっこりします。
また、今回のネット中傷はヴァルキュリアが仕組んだ坂井さんバッシング事件を想起させ、一度広まった誤った情報を消す大変さを感じ挑む展開がいいですね。
今回の坂井さんは出番が少なく、派手な衣装での登場ぐらいしかありませんでした。でも、事件を解決し褒める懐の深さは感じましたよ!(破壊された人形はどうしようもないが人命かかってたしね)

ストーカーがエスカレートし女装してヘッジホッグの仕事場(坂井さんの家)に乗り込んできました。どんなクライアントさんが来るか分からないため家に入れてしまうんですよね。協力プレーで犯人を確保するのですが、ストーカーはそれで解決するかは分からない闇もあります。

次回は仮想通貨の流出を防ぐ回。ホットな仮想通貨の話題です。今回もネットで勝手に個人情報を載せられたり、家に宅配を送りつけられたりフィクションではない内容も多かった。仮想通貨を扱う会社はお金を要求され、是枝がデウスを使って犯人を絞り出していくようです。