ギターアンプの外部SP端子

出力のある程度あるギターアンプには外部出力端子が付いています。

例えば Fender 銀パネ(シルバーフェイス)の場合。

 

 

これに外部スピーカーを繋ぐ場合には、EXT.SPEAKER 端子を使います。

割合気楽にそのまま突っ込んで、それでもそんなに困った経験もないんですが

本来は、Total Load 4 OHMSに気を付けなければいけないのですね。

 

Fender TwinReverb も Fender ProReverb も、内臓SPは8Ωをパラ(並列)に繋いでトータル4Ωにしてあります。

抵抗が低い方が大きい音が出るからと、アンプの設計が元々4ΩのSPを使うようになっているからでしょう。

 

アンプの設計値より小さいインピーダンスのSPは繋いではいけない

内臓4Ωに、例えば4Ωの外部SPを繋ぐと、パラ(並列)になって、トータルの負荷が2Ωになってしまいます。

真空管アンプは、設計よりも小さいインピーダンスのSPを繋ぐの御法度のようです。壊れてしまうこともあるとのこと。

つまり、上の例は駄目な例です。

 

内臓2つのうち1つ外してインピーダンスを倍にする

私は、ストリートライブをやるのに、コロナの問題で店の中に隔離された(すでにストリートではない)ので、外で聞こえるのと中で演奏を聞くのとで工夫しなければならず、前回は外部SP端子に頼りました。

ショーウインドウの中のVocalist。私は右

 

内部のSP2つのうち1つ結線を外して内部を8Ωにし、外部端子に8Ωを繋ぎました。

これで、合成インピーダンスが適正の4Ωになります。

 

これの緑・黒の方を端子から抜き、そこに外部SPを繋げる

 

なお、Twinは出力管を2本抜いてパワーを半減させているのですが、そうすると、アンプの方が設計値4Ωから8Ωになるそうです。

通常は16Ωを2個パラにして8Ωにしていますので、上記ライブの時は一つ結線を外して、外部端子に16ΩのSPを繋ぎます。

なかなか16Ωが少ないので困ります。

TWINは赤の線を引き抜いて茶色の方を一つ殺します。